ぼっち封印
「おはよう、ミネ。」
「あ、おはよう!ルアン。今出来るから座ってて。」
パンの焼ける香ばしい香りがリビングに充満している。
既にミネ野菜サラダとミネ果物は切り盛ってある。
--ポンっ。
最後に焼きたてのパンを籠にワサワサと持って行っていつもの朝食の完成だ。
ちなみに本日のミネパンは両端の太さの差が激しすぎる杖のようなパンに仕上がっている。
もはや形を突っ込まれても気にしないことにしたのだ。
だってしばらく一緒に暮らすのにいつもの生活崩したくないし……。
「……。」
「パンの形は毎日違うから。……これも一種の楽しみとしてくれー!いただきます。むぐッもぐもぐもぐ……。」
「……。」
「食べないの?」
なんか、ルアンが何かに気を取られているのか食べ始めない。
「どうした?」
「……いや、実は昨日も不思議に思っていたのだが……見たことのない野菜や果物の様な気がするんだが……。」
なる程。
切った状態であるとは言え、見慣れない野菜や果物だと言うことに気づいたらしい。
タムさんが普段ミネ野菜をどこに卸しているのかは知らないが、ルアンがミネ作物を見たことがあるはずないのだ。
「うん、うちだけで作っている作物だからね。もぐもぐもぐ……。」
「--は?ここだけ?作物を……作る?」
ルアンは疑問符をすんごい飛ばしていたのがなんだか可笑しかった。
ルアンが快復するまでぼっちは封印される。




