ぼっち、汚れていた服は洗濯しておいたよ
「…………いや、何故目を閉じる?」
「なんか、やたらと(顔が)眩しくて……。」
ミネは目が眩しかった。
太陽光よりも、ヘーゼル色の髪が金色に輝くよりも、この無駄に美形なルアンの笑顔は他人耐性が落ちているミネには強烈過ぎたのだ。
「美形は毒…………。」
眉間にシワを寄せたまま目を瞑ったままのミネに、呆れた様子の声が降ってくる。
「なんだそれは…………。はぁ……変な奴。」
そんな事を言いながらも自分の横に座り込んだようだ。
今度はすぐ隣から声が聞こえてきたので目を開けてみると----ルアンの目は庭へと向けられていた。
「綺麗な庭だな…………。」
「そう?ただ水の流れる作物園だよ?」
「豊富な作物が色鮮やかに実っていて、ここは生命力で溢れている。美味しそうで……綺麗だと思った。」
そう微笑むルアンは世辞ではなく本心からそう言っているのが解る。
だが----……。
「ルアンも変わってる。」
ミネからするとただの作物が多すぎる、緑の多すぎる庭でしかない。
道らしい道は無く、ミネが毎日歩き回る事で出来た足跡道しかない。
他は細い川と、小さな橋があるくらいであとは全て植物で埋め尽くされているのだから。
でも、ミネは嬉しかった。
「ありがとう。」
しばらくのんびりとふたり並んでお庭を眺めた。
「あ……。そう言えば、ルアンが着ていた服洗濯しておいた。」
「ありが--……。」
「でも、今針がないから破れていた所はそのままなんだ--……ごめん、今度直す。」
キョトン、とルアンがしている。
針が無い貧乏さ具合に驚いているのか?
それとも、自分が勝手に洗濯したことがもしかして余計だったのか?
しかしミネの心配は杞憂に終わる--……。
「ははははは!ここまでいろいろしてもらっているのに、何故ミネが「ごめん。」なんて言うんだ?」
豪快に笑った後、ルアンが長い前髪をかいくぐってくる様に見てきた。
「本当に、ありがとう。」




