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ぼっちは話を聞いて、見る




突然の訪問者はなかなか起きては来なかった。



何とか食事を取らせて、無理矢理に部屋へ押し込んで休ませた。



昨日のヘビパンをちょっと馬鹿にされたさんに何となく気分を害した……訳ではなく、ミネは心配していたのだ。



「一応、薬も飲ませたし……。」



それ程身体は弱っていたと見る限りだが思っていた。


思えばあんなに整った顔の人にご飯を一口ずつ食べさせるなんて……なかなかにレアな経験だった。



「しかし、ヘビパンを変な形とは……可愛かったのに……。」



やはり多少引っかかってはいた。

ちなみに今日のパンは珍しく丁寧にまん丸にして焼いてみた。



「……。」



ちゃんとした丸型にも焼けるんだ!



「フッ!」




ちょっと意味もなくカッコつけてミネは日課をこなしていく。



そして、お昼ご飯を食べ終わった頃に昨夜の訪問者は起きてきた。




先程まで何度か様子をチラ見しに行った時は寝ていたはずだが。

起きてすぐに起きあがってきたらしい……。


まだ見るからに疲れている身体は、やはり回復しきっていないらしく、かなりしんどそうだ。



「大丈夫か?無理に起き上がって来なくても……。」



そう声をかけて近付いて支える。


ふらふらしてたから思わず身体が自然と動いてしまったのだ。

そのままソファーへと座らせる。



「いや、こんなに良くしてもらったんだ。もう、歩けるさ。」



ミネはフラフラしてやっと来たのに何を言う?と口にしそうになったが思うだけに留まった。

たぶん自分に迷惑を掛けないよう気を利かせているのだろうと思ったからだ。



「……。」



改めてみると身形が良い。

さすがに連日同じ物を着ていたせいか汚れてはいるが、かなり上質な布地の服だと思う。


すらっとしていて顔立ちも良い。……顔は薄汚れているが……。



ミネも長らくひとり暮らしなので、突然の来客にそこまで気が回らずだった。

それに、訪問者の本人も衰弱しきっていて昨日はお風呂どころでは無かったはずだ。




「とりあえず、ご飯食べてお風呂入ったらいい……。」







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