ぼっちは雨雲が来る=山菜破壊と考える
--ぽつ。
--ポツリ。
--ぽつん。
--ポ。
サクサクサクサクとミネは早足気味に歩いて来た。
何度も足を運んだ場所へと行くのだから深い森の中とはいえ、ミネは迷い無く進む。
今は雨がポツポツと落ち始めているので競歩まではいかないがなかなかに早いペースで進んでいる。
「雨がきてるな。--んでももうすぐ着くから間に合っただろう。」
足は止める事無く、ミネは安堵の溜め息を吐く。
「森の美味しい恵みをよくも!!!」
突然にミネは曇り空へ声をあげる。
しかし足は止まらない。
程なくして、ミネが発見した山菜の群生地へと辿り着く。
筍、こごみ、こしあぶら、蕨、たらの芽……等々。
ここは未開拓の不思議な?怪しい?森だからか、環境が合っているからなのか?山菜は年中採れる。
不思議なサイクルがあるようで、生えていない時期がない。採取していってもまた元気に育ってくれていた。
「大雨め!山菜をダメにはさせぬ!!!」
しかし、大雨で大量の水や泥に教われると、環境が乱されるせいなのか山菜が弱ってしまい、今育っている分がダメになり、しばらく山菜をわけていただけなくなるのだ。
「許すまじ!」
ミネは大きさの十分に育った山菜を高速で収穫する。
言葉遣いがややヘンテコに乱れているが気にしてはいけない。
そもそもミネとはちょっと変な奴なのである。
「よっし!」
籠は山菜がたっぷりになった。
--ザザー。
--ザー。
少し離れたところの雨音が強くなった気がした。
「帰ろう。」
ミネはまた、早足で慣れた森を抜ける。
雨でぬかるんで来ても少し足は土に埋まるが、速度はあまり落ちはしない。
数分後には家へとたどり着いていた。
--ザザザー。
--ザザー。
「……………………足跡?」
大降りになってきた雨の中、ミネの通って来た道に小さな声が聞こえていた。
この物語始まってからやっと登助人物3人目の予感……。




