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ぼっちとおじさまランチ
「って、うぉ----い!!!」
妄想の世界へと長い滞在は叶わなかった。
頭の中では次々と針を進めるミネがいたというのに。
ちょっとムスッとしたミネをタムさんはニシシ!と笑う。
「次回、少し早めに来てやるよ!」
神だ!神はここにいたんだ!!!
ミネはおじさん……タムさんの両手を握り締め何度も何度も頭を下げた。
自分でもコロコロと変わり、変な態度を見せてしまっているとは思っている。
しかし、タムさんは目を丸くしてからニシシ!と何度も笑ってくれた。
「ありがとう!」
自分を嫌がらず笑って接してくれるタムさんを見る。
タムさんと知り合えてミネは幸せだと思った。
「ニシシ!」
それから、いつも通りに商品をやり取りして売買は終わる。
レもも、レんご、レちごのジャムも買っていただけた。
是非とも誰かの元で「美味しい」と言われながらおなかの中に収まって貰いたい。
どうやら今日タムさんは時間に余裕があるらしい。
それならば、と。
タムさんを少し早めの昼食にお誘いした。
「簡単な物しか出せないけど……。」
と、今朝焼いたパンとサラダを出す。
ついでに、ササッと果物も切って出す。
もちろん、先程売買したジャムも出して並べた。
しかし、並べた料理を見てたむさんは固まる。
「……ん???」
ミネは何でか解らず首を傾げた。




