ぼっちのお手入れ事情
結果、撒いてから1週間で食べられるようになった小麦。
あの肥料は大発明だったと思う。
ミネは見事に窮地を脱したのだ!
--しかし。
「あー!!!無くなる!!!」
また、何か無くなるらしい……。
注意不足である。
小麦粉問題ですっかり忘れていたのだ。
手には空の瓶がある。
何度覗き込んでも今使う分しかない……。
何かに必死だと、毎日見ている物の減少にも気付かないのか、と……ミネは自分の盲目さにちょっと落ち込んだ。
「はぁ……。今日はこれを作ることにしようか。」
日課をする前に今日はとっておいたレモンの皮を大量にキッチンへと持ってくる。
それにお庭へと出ると、大量に増えていたミントを沢山摘んで戻る。
お湯を大量に沸かした鍋の上に鍋と同じ幅の蒸籠を載せる……が、蓋は使わない。
使いのは下段の網状の部分だ。
更にその上に同じ大きさのじょうごを逆さにして被せる。
勿論こんな大きさのじょうごなど普通には売っていない。
昔、身振り手振りで必死にタムさんに相談したら特注品らしいが用意してくれた。
じょうごの先端に長いホースを付けて中間を冷水に沈め、ホースは最終的に空瓶の口へと繋がっている。
「よし!網の上にレモンの皮とミントを全部乗せて…………よしッ!」
ミネは日課をこなしながら時々湯が空にならないか確認に来る。
順調に空瓶の中に一滴ずつ精油は溜まっていった。
「午後はこの続きと仕上げかな?」




