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ぼっちとスプラウトの過去

過去話の続きです。



相変わらず身体は重たくてなかなか動けない。


無い可能性だが、命が繋がるように、何かに願うように種を蒔いた。


手持ちの質の悪い食糧が尽きて、命が終わるのか先なのだろう……。




そう思っていた。



--種を植えた次の日。



「何か、目が出た。」



「……。」



ついに幻が見えるまでになってしまったのか?と思っていた。



だが、幻ではなく現実と理解するのは更に1日たった時だった。


種を植えて2日後、食べられる程に成長したスプラウトをミネは食べた。


本物だった。


とても驚いたがミネは躊躇なく食べた。



そして、どんどん種も作った。


驚くべき事に一度出来た事は何度も出来るらしく増やすのは簡単だった。


意識が保てるか怪しい状態だったから、いつからそうなっていたかがあやふやなのだが、いつの間にか“レシピ”と共有されたらしい半透明のプレートで種を作れるようになっていた。




完全に自分の【恵み】となったらしい。





思えば、この時からミネのお庭は始まっていた。



ミネの力。

【加護】―レシピ

【恵み】-合成(無機質のみ)

    ―命の根源(1につき10)


そうしてミネの【恵み】はふたつになっていた。

【恵み】は他人が見ることは出来ない。本人に教えてもらわぬ限り通常覗き見ることは出来ないのだ。




ミネは成年式の後、ひとりになってから内容を改めて確認すると、【恵み】が出現していた。


初見で【加護】を確認した時には確かに【恵み】は無く、“レシピ”だけだったのだ。


【恵み】が出現していた事はとても有り難いが、とても珍しいケースだった。




それもあり、ミネはすぐに家を出たのだ。




あと数時間遅かったら……危険だったかもしれない……。




※※※※※





--そして、現在。


「----はッ!それは今どうでもいい!小麦だよ!」



ミネは自分の生命の危機を思い出した。物思いにふけっている場合ではない。

それに、あんな事思い出しても特もなければ良いこともない。





--が。



「----はッ!あのやり方がきくなら!」



ミネは何かを思いついた。






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