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ぼっちの小麦切れ
「小麦粉ォォォォォ!!!!!」
--と、とりあえず叫んでみた。
--しかし、事態は変わらない。
「さて、どうする?」
「そもそも、どうにかなるのか?」
「どうにか……。」
しかし----現実的に考えて“どうにもならない”が正解だ。
「ぐぬぅぅぅ……。」
しかし、ミネは粘って考えてみる。
①祈る……神?に。
②踊る……神?に。
③儀式……神?……いや、そもそも①と変わらないような……。
「……でも、神様にお願いしたところで収穫時期は変わらない……。はぁ……。次、収穫する小麦は……予定では2週間後、かぁ……。」
--すぅッ。
「……はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……。」
深いため息を吐けるだけ吐き出す。一度視線を窓の外に向けてみるが、小麦畑に祈りが通じて光っていたり……するわけがない……当然だ。
しかしながら、いつまでもこのままと言うわけにもいかず、気持ちは沈んだままだがさっさとパンを焼いた。
それでもお気に入りのジャム朝食を済ませると、幾分か気持ちは明るくなり、日課は終わらせた。
しかし、午後からは新たに何かをする気分にはなれず、小麦畑の前に来ていた。
「とりあえず踊る?……。」
--ぴゅう~。
虚しくなる追風が背中を吹き抜けた。




