ぼっちの手の込んだ朝食
“エッグベネディクト”
それは、カリカリのベーコンに半熟卵が蕩けて、さらには酸味の効いたコクのあるソースが合わさる魅惑の一品。
それが、テーブルの上にひとつ。
--ふたつ。
いや、3つ……。
「吹き飛ぶー!!!嫌な夢も、疲れも吹き飛ぶー!!!!」
それにしたって数が多すぎないか?……という所に触れてはいけない。
高カロリー摂取すぎるぞ!……それもよけいなお世話なのである。
そもそも、そんなお節介を焼く人なんていない。ひとりなのだから。
元気が無い時には美味しい物を!沢山食べる!
それが一番ッ!!!
「オランデーズソースがトロ~!」
「半熟卵の黄身が溢れ出てくる瞬間を3回も見れる!味わえる!最高ッ!!!」
ミネはひとつでもかなりのボリュームのあるエッグベネディクトを3つもペロんと平らげた。
「大満足ッ!!!」
当たり前である。
むしろ、これで満足しなければ身体の異常を疑うレベルだ。
そうしてミネは、お腹パンパン!気分上昇!夢なんて綺麗さっぱりエッグベネディクトによって洗われたのだった。
「----ッは!……チーズを更に追加しては…………じゅる。」
更に高カロリーにするつもりらしい。
もし、“誰か”が犠牲になるとするならば、タムさんくらいしか可能性が無い。
--が、エッグベネディクトは“朝”食べたい物なのだ。
タムさんは食べることはないだろう。
従って、自己犠牲で済むのだから、まあ良しであろう。




