ぼっちの不快な目覚め
「どのにいるのです?今すぐ出てきなさい。」
高飛車な声が自分を呼んでいる。
香水が凄く臭い、
「遅いですよ!何故すぐにこないのですか。これだから出来の悪い人間は。」
「……。」
いくら早く来ても文句は言われるのだ。ならばどれだけ早く駆けつけても無駄だととっくに学んでいる。
そして口を開けば開くほど煩くされるのだ。無口が一番である。
「全く、愛想もないなんて。--これからお客様が見えます。あなたはいつも通り離れでおとなしくしていなさい。必ずカーテンも閉めなさいね。」
そう言い放つとカツカツと音をたて消えていった。
“お前に用は無い。”
“存在が不要だと。”
そう言外に言われたのだ。
まあこれもいつもの事だ。
第一、今更期待なんてこれっぽっちも無いし、あんな人間達に時間を取られることこそ無駄だ。
「さて、何するか。」
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。
「----ふぅあッ!」
ガクンッ!!!
「……………………夢……だな。あぁ、もう!昨日疲れたせいだな!」
「久しぶりに嫌なもん見た。……………………ご飯。」
気分を夢に害されたのです。寝起きは最悪。何故に夢にまであの人間は進出してくるのか?
気分が非常によろしくない。
ここは、朝から美味しいものを食べるに限ります。
「……久しぶりにアレ食べたいな。」
食品庫へ行き、ひとまず材料の確認をし始めるミネ。
保存して置いた固めのパン。
ベーコン。
卵に、作り置いてあるマヨネーズ、そしてバターに、レモン、ちょっぴり高いけど絶対必要なコショウ……。
「うん。全部あるな!----でも、ソースの分量は覚えてない…………と。」
腕を捲り、手首の紋様に触れる。
「レシピ、オランデーズソース。……………ふむふむ。」
ミネが力を使うと、手首の上に現れた半透明のプレートにオランデーズソースの作り方や分量が浮かび上がる。
「--よしッ!」
確認が終わると、ミネは一気に作り始める。
珍しく朝から気合いの入ったミネがそこに居た。
「よーし!お腹が待てないからすぐに仕上げるぞー!!!」




