ぼっちは加護を思想する
ミネの加護はちょっと変わっている。
加護名は“レシピ”。
【加護】とは誰もが授かる物ではないのだが、加護の種類は豊富なのだ。
未確認な物も発現する事もあるし、何らかの要因によって発現する更なる力とやらについては成年式時点では発現している事が無いため更に種類が不明となっている。
わざわざ他の人に教えてあげる必要も無いので、完全に個人情報だ。
その辺は夫婦間、家族間では教えることもあるそうだ。
信頼しているからこそらしいが、それで争いが起こる原因にもなるらしい。
「…………と、式を受ける前に神官様が言っていたような気がする。」
……もう、3年程前の事なのでザックリとしか覚えていないが、たぶんこんな話だったはず。うん。
話を戻す。
ミネの加護は、“レシピ”だ。
加護名で言うと、料理に使えそうだ。実際使っている。
“生活に役立ちそう”
事実、担当した神官はそう思って『無難に終わった。』と思っていたくらいだ。
加護の種類は多い。
また受けた加護によって職を決める事が多く。
剣才、剛力、俊敏……などの加護を受けた者は騎士団で活躍したり、そうでなくても傭兵や冒険者をする事が多い。
商才、暗算、ラッキー……などの加護を受けた者は商会で良い稼ぎをしていたり、重宝される人物だったりする。後は、稀に運を生かしてと考古学もいる。
風、天候、嗅覚……など、自然のものを知る力を持っていたり、身体の一部能力上昇とされる加護を受ける者は少ない。
それらの珍しい力を持つ者は独自に生き、世の中に縛られ無い生活を好む者が多いらしい。
そして、変わり種と言われてしまうような加護もあり、これらは同種の加護を持つ者がとても少ないそうだ。
意思疎通、図書館、穴掘り、薄い、……など加護の効果や可能性が不明な、もしくは意味不明な物が多いらしい。
後は、神官様が感じていたような“生活便利加護”と呼ばれるようなものだと、……気配り、潔癖、灯り、種火、フラワーアレンジ、コーディネート、美文字……などがある。
灯りや種火はちょっとした時に便利らしいが、扱える時間が短いので生活以外のはでは不向きであり、他はほぼ特技のような感じだそうだ。
「まあ、そんなこんなで自分の加護は、世間一般に“生活便利加護”と思われる……と。」
「ん~~~~~!!!」
ちょっと考え事をして疲れたので、立ち上がって伸びをする。
「さて、庭の手入れをしようかな。」
脳の疲れは身体を動かして解すのだ!ミネは庭の雑草を抜きまくった。




