偽りの喪に服す 四 (夏至)
翌日、私は魔族の先生と再会した。
先生は、昨年の夏至の後、皆でカシィコン伯爵領の避暑地の宿に泊まったとき、私の貴族教育を引き受けてくれた家庭教師だ。
貴族の礼儀作法に明るく、上品な物腰のきりりとした女性型魔族である。魔族名は知らないが、先生と呼ぶよう言われてから、そう呼んでいる。
彼女は、今年も夏至の儀式のため、仲間と一緒に森の館を訪れたのだが、昨日の騒動を耳にし、心配して儀式そっちのけでルフェイ男爵家本邸まで足を運んでくれた。
その先生が、嘆かわしいとため息を吐いた。
曰く、
「貴族女性は農民の真似などしません。貴族が商いなどしているのも、自ら労働せねば暮らせないほど貧しい格下と見なされます。男爵の温情で許されているだけと自覚なさいませ」
また、
「茶の類いを淹れるのは侍女の仕事。使用人の仕事を横取りしてはなりません。掃除も下働きの仕事。作業の監督ならいざ知らず、自ら動いてはなりません。
使用人に仕事を任せないのは、仕事の出来具合に不満があったと暗に示すことになります。ゆえに、傍に世話をする者が居る場合、その者に任せること。
使用人は主人に従うもの故に、主人が強く言えば逆らえません。しかし使用人を適切に扱わない主人は、敬意を得られず良く仕えてもらえません。
人を使うということは、使う側の良識も問われるのです」
ということを、みっちり叱られた。
侍女が先生の横で静かに微笑んでいる。完全に先生の側のようだ。もしや、私が昨日ハーブのお茶を淹れたことを、不満に思っていたのだろうか。
お説教は更に続いた。
「人には立場に相応しい装いが求められます。着る物にはお気をつけ下さい。いつ誰が見ているか知れません。普段から油断した格好をなさいませんよう。
普通の貴族夫人は、作業服を着ません。大店の店主が、野良着の前掛けで野良仕事をするのもおかしいです。
喪中ゆえに、あえて質素な服を選んだとしても、農作業まですることはありません」
にこ、と侍女が笑みを深めた。なんだか怖い。そっちの方が駄目だったのか。
先生はぴしりと言った。
「強盗が若奥様を、金持ちの平民と誤解したのは当然のことです。行いが貴族夫人のものではありません。
前掛けをして野良仕事を行っているのに、平民の客相手に高価な茶器を使って茶を飲ませる。更に、普通の商人なら持たないような装飾用の手袋を身に着けている。そのせいで、道楽者のおかしな金持ち女と誤解されたのです」
道楽者のおかしな女。
その不名誉な呼称に、私の心はざっくりと抉られた。
(あれ、駄目なんだね。そうなのか)
フォスアンティピナが他人事のようにつぶやいた。
言われてから気が付く。確かに全部まとめてみたら、おかしかったかも知れない。
いや、でもちょっとだけだし。前掛けに泥は付いていたけど、外したのだし。
「初めから貴族夫人と分かれば、平民の強盗は、危険過ぎる相手と判断して手を出さなかったはずです。
平民が貴族相手に何かしでかせば、即座に罪に問われます。擦り傷一つで重罪です。その場で断罪される可能性が有りますもの。
ですが、若奥様は、愚かな金持ちの平民と侮られました。基本的な事も私がお教えしたことも蔑ろになさって、心のままに振る舞われた結果です」
「……はい、申し訳ありませんでした」
やっぱり駄目だった。昨日のオラニオのように、私は小さくなって謝った。
「よろしいですか。中途半端なのが一番良くありません。切り替えが大事なのです。
貴族夫人なら貴族らしく。店主をするならば商人らしく。その場に応じた装いと振る舞いが大切なのです。今後、どっちつかずの態度はおやめ下さいませ。
特に、農作業はいけません。花を愛でる庭の散歩ならまだしも、今後は自重して下さいませ」
(でも、誰かにやらせて、それを隣で見ているだけなら、大丈夫なんだよね?)
と、フォスアンティピナが言う。
まあそうだ。それが正しい貴族夫人のやり方。物足りないけれど、次からそうするしかない。
土いじり、やりたかったな、とがっかりした。
その後も先生のお説教は続いた。
「……前にもお話しした通り、基本的な貴婦人の役目は、家門の維持が最も重要な仕事です。
家政の管理、下の者への配慮。いざという時の領主の代行、他家とのやり取り。どれも一朝一夕に出来るものではありません。その為には、たゆまぬ自己研鑽が必要不可欠なのです。
侮られてはなりません。さもなくばつけ込まれ、奪われ、蹴落とされます。だからこそ、蔑ろにされない気品、所作、教養、審美眼や洞察力を常日頃から磨くのです。
貴女は貴族の夫人です。もっと自覚して行動して下さいませ」
(つまり、本当だったら、オミヒリルルディオンがやってたみたいに、男爵夫人ごっこをやらなくちゃいけない、ってことだよね)
フォスアンティピナが確認してきた。
契約前、クリスは貴族の社交は断れないもの以外はしなくて良い、最低限こなせていればそれで良い、と、言っていたのだけど……そうなるのか。
(その、最低限ってどれくらい?)
ううん。改めて問われると、どれくらいを言うのだろう。
でも去年習った事柄は、今後、私に必要なことなんだと思っている。
(なら多分、隠居してたオミヒリルルディオンと、同じくらいだよ)
そうか。私、ルルディア様と同じ水準で貴族夫人をするよう望まれてるのね。
(そうだと思う。先生が言うように、場に合わせて切り替えられるように、改めないと、だね)
「……若奥様は出自が平民ゆえに、より厳しい目で見られましょう。普通以上の努力が必要ですわ。一層気を引き締めて……、聞いていらっしゃいますか?」
「……っ、はい、聞いています。分かりました」
有り難くも、細かく長いお話しが終わって、やっと解放された時には既に日が傾いていた。
先生が急ぎ森の館へ戻るのを見送りつつ、領主夫人って大変なんだなぁ、と、今更ながらその難易度の高さに打ちひしがれたのだった。
……その夜、昔の夢を見た。
私は夢の中で、これは夢だと知りながら、養父母と共にトロッフィ商店の店先で仕事をしていた。
店先に出してもらえるようになったばかりの、まだまだ子供だった私だ。客相手に愛嬌を振りまくのが仕事のようなもので、おつりを計算して渡すとか、ちょっとしたことをこなし、得意そうにお養父様に頭を撫でてもらっていた。
楽しかった。
時々、店の見習いの若い子とおしゃべりして笑いあったり、鼠捕りをしてくれる猫を餌付けしようと構ったり、常連のお客様に、団栗や松笠を両手一杯にもらってはしゃいだり。少女らしい日々だった。
数年後には、養父母もこの店も無くなってしまうとも知らず、私は無邪気に暮らしていた。
目が覚めて、夢のあまりの懐かしさに目眩がするようだった。
……遠く、魔族達の儀式の舞いの足音を聞いた気がした。
そっと目を開くと、実際に目が眩んだ。
窓から差し込む朝日が、やたらまぶしく感じる。
全ての感覚がひどく鋭い気がした。
目覚めを促し、まるで直ぐそこで鳴いているかのような郭公の声。
素肌に触れているふわふわした毛布の感触がこそばゆい。
庭木の濃い緑の匂いと、恐らく見頃になった薔薇の花の香りが、部屋の中に居るにもかかわらず、分かる。
何より、私の体は幼体によって手入れされ、恐ろしく力が満ちている感じがあった。
(ごめんね、もう少し調整するから、まだ寝ていて)
少し慌てたようなフォスアンティピナが、私を寝かそうとする。
体の調整に手間取るなんて珍しい。
(うん。生気が満ちた勢いで、うっかり張り切ってしまったの。今日はゆっくりしてても大丈夫だよ。皆は儀式の方に集中しているし)
ああ、そういえば、今日は夏至なのだった。
本邸が静かな気がするのは、そのせいか。ということは、クリスは明日まで戻らない。
先生は儀式に間に合っただろうか。参加出来なかったオラニオはどうしているかな……。
ぼんやり思っていると、再度フォスアンティピナが眠りに誘う。
(ティシア、あと少しだけ。お休みなさい)
うん……お休みなさい。
私は二度寝をして、目覚めたのは日が高くなってからだった。
先生のお説教の後だから、油断した格好ではいられないと思い、真面目に喪中の貴族夫人らしい装いをした。
灰色のチュニックドレスに薄い黒の重ねスカート、黒い付け袖、黒色の胴着は灰色の紐で締める。肌の露出は少なく、宝飾品などの飾りは無しだ。全体的に地味な色だが、品質が高く肌触りが良い。
侍女が衣装を満足そうに見て、髪を結ってまとめてくれた。
(今日は、ちゃんと男爵夫人をやるんだね)
フォスアンティピナが言う。
うん。流石にきちんとしないとね。
結果的に、これは良い判断だった。
というのも、昼頃、貴族の使いがやって来たからだ。
留守を任されていた魔族の執事が、困った顔で「アラゾニーア伯爵様のお使いの方が、面会を求めて来ています」と言った。
昨年やり直した貴族教育で聞いた名前だ。
「誰? あ、待って。伯爵家、アラゾニーア……? エレガーティス侯爵領の手前にある所ね」
前に習った高位貴族の名前を、記憶を探って思い出した。
前カシィコン伯爵の、亡くなった奥方エピファミア様のご実家である。もっと詳しく言えば、現カシィコン伯爵夫人アミーナさんのご実家の隣領だ。
執事が当たりです、と微笑む。
「何の御用かしら? 我が家と直接関わりは無かったと思うのだけど。クリスが不在だから、また後でお越しいただけないかしら」
「そう申し上げましたが、当主が不在でも構わないので、とにかく執事のリカルドに会いたいとのことでした。こちらにリカルドという者は居ません、と申し上げたのですが、納得いただけないようでして」
それは困った。
リカルドさんか。彼はもう亡くなっているし、ルルディア様とリコフォスが隣国へ旅立ってしばらく経つ。
亡くなった前カシィコン伯爵夫人の実家と、リカルドさんに何の関係が。
すると、横から侍女が情報をくれた。
「アラゾニーア伯爵家はリカルドの実家ですわ。前カシィコン伯爵夫人とは、叔父と姪の関係です。
ですが、とうに縁を切っており、リカルドはアラゾニーア家の系譜から記録を消されています」
そこで、私は冬にルルディア様のところで聞いた、手紙のことを思い出した。
「そういえば、ルルディア様の葬儀の後で、リカルドさんを返して欲しいと手紙が来ていました。でも、先にクリスが対応したはずでは?」
「はい、その通りなのですが……。諦めが悪いようです」
執事が苦笑する。
仕方が無い。当主不在時はその代理を務めるのも夫人の仕事だ。
私は肩をすくめ、対応の為に玄関ホールへ向かうことにした。
念の為、小さな箱を侍女に持たせて行く。中身はリコフォスから預かっていた虎目石のブローチだ。
玄関では、貴族らしい小太りな男性が腕組みして立っていた。彼が使いの者だろう。えぐみの強い青草を踏んだような微妙な匂いがする。
いかにも貴族な濃い青色に染めた膝丈チュニックを金色の飾り帯で締め、先の尖った靴と羽根飾りのついた帽子、肩には短いマントを大きな赤いブローチで止めている。裾の細かな金の刺繍が大変立派だ。が、喪中の家に対する気遣いは全く無い華やかさ。
いつものように侍女と護衛を連れた私は、軽く膝を折って頭を下げ、格上の客に挨拶をした。
「お待たせいたしました。ルフェイ男爵の妻ティピナでございます。ようこそ、アラゾニーアのお方。執事のリカルドをお訪ねと伺いましたが」
話しかけると、貴族男性は私を上から下まで眺めて鼻を鳴らした。
「ふむ。平民にしては悪くない妻君ですな。私はアラゾニーア伯爵家に代々仕えているタラパトと申します。こちらにおいでの、我が当主の弟君であるリカルド様にお目にかかりたい」
使いのタラパトとやらは、鼻にかかった声で言った。喪中に配慮した挨拶はない。要求だけの見下した態度だ。こちらを舐めてかかっている。
「まあ。そのような方はいらっしゃいません」
私が困った顔を作って言うと、アラゾニーア伯爵家の使いは眉をひそめた。
「愚かな。リカルド様が長きに渡ってルフェイ男爵家に入り浸っていると知っている。いい加減、伯爵家へ帰すように手紙を送ったが、またしてもしらを切りおって。……まさか、隠し通せるとでも思っていたのか」
いきなり高圧的だ。私は首を左右に振った。
「いいえ、そのような。アラゾニーア伯爵様の弟君は存じ上げませんが、もし、貴方の仰る方が、我が家で執事を務めていたリカルドを指しているのでしたら、残念ですがもう居りませんわ」
伯爵家の使いの雰囲気が、苛立ちを含んで険しくなった。
「ほう。男爵風情が邪魔立てするのか?」
「そうではございません。執事のリカルドでしたら、亡くなった義母ルルディアの執事でした。義母の隠居先で最期まで付き添っていましたが、先頃、彼は女神を追って旅に出ました」
そう言って、哀しみの表情を作り、黒い袖で目元を覆ってみせた。
信じられない様子で、彼は私の後ろの魔族達、侍女と護衛と執事を見た。
「何?! そんな馬鹿な……。まさか、本当なのか」
きっと魔族達も悲痛な表情を作っているはず。それを目にした伯爵家の使いは動揺を隠せないようだった。
「彼から形見を預かっております。もし、どなたかリカルドを訪ねていらしたなら、お渡しして欲しいとのことでしたが……」
私は悲しい顔のまま、侍女へ合図した。
侍女はうなずくと、持っていた箱の蓋を開けてから彼へ差し出した。
私は小声で言い添えた。
「こちらへ来たときに、彼が身に着けていた物だそうです。どうぞご確認下さい。……あのう、本当に我が家の執事が、伯爵様の弟君だったのでしょうか?」
彼は箱ごとブローチを手に取った。リカルドさんを思わせる色合いだという虎目石のそれを、確かめるように取り出して裏返す。
「……家名でもあればと思ったが、名の頭文字だけか……。まことに、女神を追って旅に、だと?」
彼の問いに私がうなずくと、ブローチを青い顔で箱へ戻し蓋を閉めた。
「……くっ。なんということだ。こんな安物を得たところで何の足しにもならん。それでも無いよりましか……。
これは取りあえず当主様にお見せするため、もらって行く。他に何も隠してはおらぬだろうな? 遺産があれば全て伯爵家へ持ち帰らせてもらう」
ぎろりと睨まれたが、そんな物は無い。
それにしても、縁切りしたはずの彼から、死んだ後も搾り取れるだけ搾り取ろうというのか。強欲だな。
(この個体は、感情の変化が激しくて飽きないね。すぐ怒ったりがっかりしたりして、なんだか楽しい)
フォスアンティピナの感想が伝わって来る。
幼体には悪いが、それは面倒なやつだ。早く追い返したい。
「他の物はございません。遺言もございません。リカルドは一途な人でした。きっと覚悟の上だったのでしょう」
そう答えてから、私は振り返って執事の魔族に聞いた。
「貴方達は何か聞いていますか?」
「いいえ。存じません。彼は旅立つ前に身辺を整理していました。所持金をほとんど花に変えて教会と墓へ供えていたようです。恐らく何も残ってはおりませんでしょう」
私だけでなく皆も悲しい顔をした。
魔族の皆は、私に合わせて協力的だ。さっさとお引き取りいただきたい。
明らかにがっかりした顔で、伯爵家の使いはため息を吐いた。
「……リカルド様の我が侭を許したばかりに。困ったものよ。やれ、何とご報告したものか」
すると、侍女が漏れ聞こえるぐらいの声で、私の耳にささやいた。
「あちら様は大分お困りのご様子。リカルドの最後のお給金として、少しお金をお渡ししてはどうでしょう。そうしたらご納得いただけるのでは?」
伯爵家の使いの肩がピクリと揺れ、こちらを見た。
少しでも何か欲しいのか、期待の色が見え隠れする。分かりやすく顔に出る人だ。
(わあ、また感情が変わった。面白い)
フォスアンティピナが楽しそうに私の中で言う。
「でも、男爵家が伯爵家の人へ、お給金を支払ったと謗られたら……」
私が貴族の体面を心配をしている風に言うと、彼の顔が渋そうに歪んだ。
格上は施す側であるべきで、給金を受け取るなど不面目なことだ。逆も不遜な行いになる。
侍女が更に言う。
「では、弟君の弔問金ならいかがですか? それなら格下からお渡ししてもおかしくありませんわ」
少し気分を持ち直したか、彼は微笑した。そうしろ、と顔に出ている。
「でも、我が家はあちらの伯爵家とお付き合いがあったかしら。ルルディア様の葬儀で、あちらからは花の一本も無かった気がするわ。なのに、こちらがお金を渡すのはおかしいと思うのだけど」
暗に、喪中の家を訪ねながら、まだ慰めの言葉も無いと小声で当てこすった。
アラゾニーア伯爵家は、金を要求する前にやることがあるだろう、と私は思う。
私は、リカルドさんの事情など何も知らない顔で、わざと聞こえるように形だけこそこそと言った。
「それに、本当に伯爵様の弟君なら、何故に男爵家の執事などなさっていたの? そんな不名誉なこと、伯爵家がなさるはずないわ。やっぱりリカルドはあちらと無関係な平民じゃなくて?」
「確かに彼は、自分は貴族ではないと言っていましたわ……」
侍女も私の演技に乗って、困った顔をした。
リカルドさんは自ら家と縁を切ったのだ。長く無関係だったのに今更だ。
わざと揉めている様子を見せると、彼はピクピクこめかみをひくつかせた。
(あの個体、苛ついているよ。葛藤中で、すごく面白い)
私の中でフォスアンティピナがはしゃいでいる。
アラゾニーア伯爵家の使いが咳払いした。
「うぉほん。あー、男爵夫人は何か誤解しているようだな。年若い故に知らぬのも無理はあるまい。
聞け。かつてリカルド様は、前の男爵夫人の色香に惑わされ、早まって伯爵家を出られた。伯爵家では、まんまと弟君を誑かした男爵夫人が、リカルド様を通じて何か良からぬ事を企てては後々問題になると考え、家から弟君の籍を抜いたのだ。
しかしこの度、前の男爵夫人が死んだと耳にして、当主様は慈悲深くも弟君の愚かな行動をお許しになり、伯爵家へ戻る許可を与えられた。それが為に、私がリカルド様をお迎えに来たのだ。栄えあるアラゾニーア伯爵へ再び戻れると知れば、弟君も過去を悔いて兄君の温情をお喜びになっただろうに、残念なことよ」
と、いかにも遺憾な様子で肩を落とし首を振った。
冷え冷えとした雰囲気を背後から感じた。




