4-8 アレクシス様とのその後
アレクシス様をアレク様と呼んでいる。
そんな私に気づいたロイド様に泣かれそうになった。
(まずい。つい呼んでしまった。)
いきさつを聞いたロイド様にも同じ条件をということで・・・
ロイド様をカイト様にしてみた。
(ちょっとややこしい!)
でも、コスプレ魂がやってみたいと言っている。
そうして、出来上がったカイト様(ロイド様)。
「どう?」
(う~ん。かっこいいんだけど、かっこかわいいみたいな?)
「いいですが。やはりロイド様にはロイド様に合ったコスプレがあるはずです。
それを一緒に探していきましょう。」
私が提案すると、嫌そうな顔で。
「本当に、それ必要なの?私は、ミリー嬢とただ二人で過ごせればそれでいいんだけど・・・」
(なんか温度差を感じる・・・)
「お互いの趣味が合わないとうまくいかないのかと…」
私が、心配そうに言うと、
「やろう。もちろん喜んでやろう!カイヤさまだろうがカイラさまだろうがやってやるよ。」
「カイト様です!」
なんか目的が変わってきたのに気づかない二人。
「まぁ、君が楽しそうだからやるよ。」
優しいロイド様は、少し照れながらそう言ってくれた。
こうして、たまにエーデルシュタイン公爵家に集まって、大コスプレ大会が開かれるようになった。
私的には、大盛り上がりになったけど・・・
ーーー周りはとんでもないことになってしまった
◇
「ミリー。」
アレクシス様に呼ばれた。
その声を聴くだけで、私の鼓動は跳ねる。
あの時から、姿はアレクシス様なのに、どうしてもカイト様の雰囲気を感じる。
それにもまして、アレクシス様が本気で私を口説いてくる。
これがまた・・・・
いちいち赤くなってしまう自分が恨めしい。
「ミリー。こっちへおいで。」
「ミリー。大丈夫かい?」
何をするにも私のことを第一に考えてくれる。
どんな時も私を気にかけてくれる。
そして、私のしたいことを優先させてくれる。
その包容力が私を安心させてくれる。
転生して初めて向かった市井での出会いは。
ーーーあの日から何かが変わったのかも。
初めて私の正体を見抜かれた瞬間を思い出すーーーー
アレクシス様は私がいくら変装しても、声で私を見つけてくれる。
そう思ったらアレクシス様と向き合うことが自然となっていった。
この世界での一番の推しが、アレク様になる日は近い・・・・・・
いや、もうなっているのかもーーーーー
あと2話で本編完結です。
明日、その2話を投稿します。
よろしくお願いします。




