4-6 パーティーに潜入しました
今日は隣国の貴族が主催するパーティーの日。
私、ミリエンヌもドレスを着て参加しています。
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隣国の情報を得るために潜入捜査を任されたアレクシス様とロイド様。
変装の仕方を伝授した後で、私も参加することを話した。
「危ないから、絶対だめだよ。」
二人には、猛反対された。
「男性だけで行くよりも、女性がいた方が口が軽くなる方もいらっしゃいますよ。」
私がそう言うと・・・
「それでも、君を危険にさらすわけにはいかない!」
二人は、こんな時だけ一致団結して私の潜入を阻止しようとする。
それでは、奥の手。
「連れて行ってくださらないなら、お二人とも女性にして差し上げます。
見た目も大きく変わりますし、一石二鳥。
いかがいたします?」
私がそう言うと、二人はしぶしぶうなずいてくれた。
「でも、絶対に私たちから離れてはだめだよ。」
きつく約束させられてしまった。
今回はアレクシス様のパートナーとして参加する。
自分が一番の婚約者候補だと言い張った結果である。
(言っておきますが、まだ、候補ですからね。)
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そうして迎えた当日。
「ミリー嬢。なんてきれいなんだ。
変装しても隠しきれない美しさ。
もう、隣国の社交界だとしても誰にも見せたくない。」
アレクシス様がそんなことを言う。
私も、ミリエンヌやミリーに見えない程度に変装した。
私だってちょっとはコスプレ気分を楽しみたい。
「もう、ミリーなんて呼んじゃだめですよ。
そうですね。私はローズなんてどうですか。」
私は、前世の推し、カイト様の相手役ローズ様にしてみた。
「素敵な名前だね。君にぴったりだ。どうしてその名前にしたんだい?」
「なんとなくです。アレクシス様は、カイン様なんてどうですか?」
私は、さりげなく誘導した。
カイト様は、あのコスプレの時だけ。
でも、近い名前が呼びやすい。
「分かったよ。ローズ。私たちは、婚約者同士の設定だからそう呼ぶよ。」
アレクシス様が嬉しそうに笑顔でそう言う。
「カイン様。今日はよろしくお願いしますね。」
私も、自然に言えるように目を見て言う練習をする。
二人で見つめあっていると、後ろにいるロイド様が不満気に言う。
「また忘れている!私もいるんだからね。
ローズ嬢。私は何て呼んでもらえるんだい?」
「う~ん。それじゃ、カイヤ様で。」
私は、とっさにカイト様に近い名前を提案してしまった。
「なんか、似てるな?間違えたらどうしよう。」
「その時はその時です。まあ、やってみましょう。」
ちょっと疲れてきた。
なるようになる・・・
そうしてパーティーは始まった。
私は、アレクシス様にエスコートされている。
アレクシス様は、目立たせないようにしたのに、笑顔がまぶしくて困る。
もう体中から幸せオーラ出しすぎだから・・・・
ロイド様は、側近として少し離れたところに待機している。
パーティーは始まったけれど、一向に隣国の情報は得られなかった。
パーティーも佳境に入った頃ーーーー
「ローズ。あの、柱の近くでワインを飲んでいるのが、戦争推奨派のリーダーだ。」
アレクシス様が、髪飾りを治す素振りをしながら私の耳元で話しかける。
(ちょっと近すぎる・・・)
そう思ったけれど、深呼吸をして、自然にふるまう。
「カイン様。私ちょっと仕掛けてきます。」
私は、そう言って、ワインを飲んでいる背の高い男の近くに歩き始めた。
「えっ。ローズ。ちょっと待って・・・」
そんな声が聞こえたが、私はまっすぐ進んでいく。
パーティーが終わってしまうその前に・・・
ーーーーー私のその判断が
大変なことに・・・・




