2-3 勉強がかなり進んでます(えへっ)
「・・・・ありえない。ここまで進むとは。」
お父様にお願いして始めた家庭教師は、言語、歴史、算術等の学問が主になる。
もちろんそれまでに学んでいた、社交術やダンス、刺繍なども続けている。
新しく始めた言語と算術について。
計算は異様に速い。
暗記ものは何度も書いて確実にこなす。
家庭教師も驚くほどの習得の速さで進んでいる。
それもそのはず。
前世、大学まで進んでいるのである。
もうすでにお兄様に追いつき、一緒に学んでいる。
特に算術については、私がお兄様に伝えた折れ線グラフに
家庭教師の先生も食いついて、
反対に質問されるありさま。
「この折れ線グラフは本当に上がり下がりが分かりやすい。
どうやってこの方法を考え出したのか。」
先生も痛いところを突いてくる。
「お恥ずかしいのですが、
私の痩せていく様子を目で見てすぐに分かるように工夫したのです。
恥ずかしいのでこのお話は終わりです。」
これ以上追及されないように答える。
「でも、項目ごとの量を比べられるものは何かないかな。」
お兄様は探求心が旺盛ですこと。
「まあ、それなら棒グラフにしたらどうですか?」
私は、前から考えていた方法を提案する。
「なるほど、棒の長さで比較するなら多い少ないがわかりやすい。
他にもあるんじゃないか?
出し惜しみしないで全部教えてよ。」
先生まで身を乗り出してメモをしている。
「それなら円グラフと言って・・・・」
そうして、それぞれの用途を伝えると二人は夢中になって話し始めてしまった。
(あ~これきっと、またお父様にもお話しなくちゃならないだろうな。
そして、先生から王宮全体に伝わってーーー
私の名前は出さないでほしい。
どう取り繕っても、私は”地味令嬢”のままいたい。)
ただ、収支の比較が一目で分かるようになったため、
領地経営の話し合いに入れてもらえる時も出てきた。
おいしい食べ物の店を提案したり、
ドレスや刺繍、衣装のアイデアを出したり。
そのうえ、週末は食堂に働きに出る。
何気に忙しい毎日。
それでも、充実した日々だ!
ちなみに先日のケビンになりきり大作戦。
お土産に買ったマフィンがおいしかったとメグがケビンに伝えちゃって。
ケビンが人生で一番意味が分からないって顔をしていた。
あの時の顔ーーー
こっそり見ていて笑ってしまった。
本当にごめん。
今度、何気なくケビンにあの店を教えるよ。
そして、またお土産を買って帰るといいよ。
くわばら、くわばら。
もう一つ。
あの後。
ケビンが町に出た時に、ナイスバディのお姉さんに
迫られて大変だったことをーー
もちろん私は知らない。
もうケビンにはなりません!
ごめんなさい。
忘れていたけど、たまに王妃教育とは名ばかりの王太子とのお茶会。
これが一番面倒くさい。
なくてもいいのに・・・
とは、思うけど、婚約破棄してもらうためには必要か。
あ~
明日は王城に行く日か~
・・・・できることなら行きたくないな。




