2-1 痩せてきましたよ♪
「お嬢様、ドレスが・・・落ちそうです。新しいドレスが必要ですよ。」
侍女のメグが嬉しそうに訴える。
私、ミリエンヌ・エーデルシュタインは公爵令嬢。
私は、子豚ちゃんだった。
もしかしたらそれ以上だったかも・・・
しかし、前世はコスプレイヤーとして活動をしてきた女子大生。
そんな体型許せるはずがない!
あれから2年。
食事だけでなく運動も取り入れ、努力してきた。
なんと、市井でも週末忙しく働いている。
そのおかげか、
ウエストを図る折れ線グラフもかなり下降した。
そう、ドレスのサイズが変わるほどに・・・
(やった!でもまだまだよ。このくらいで満足したら子豚ちゃんに逆戻りよ。)
それでも、メグには伝え忘れない。
「ドレスは今までのサイズのものでいいわよ。
だって、貴族社会では以前の私のままで行くもの。」
そう。
私には、もう一つ大事な目標がある。
大嫌いなあいつ。
王太子殿下との婚約破棄。
それも、向こうからしてもらわなくちゃならない。
あいつは、私が太っているのが気に入らない。
だから、私が痩せてきれいになっていたら、婚約破棄なんてしてもらえない。
そこで、コスプレイヤーの技術を駆使して、太ったままで行く作戦。
貴族社会ではそう見せている。
だからドレスは今までのサイズでいい。
家や市井では自然体でいる。
痩せて私はきれいになっている。
もともとのパーツは整っているからだ。
やりがいMAX!
「あら、あなた。
今日も素敵ね。
また痩せてダンディーに磨きがかかっているわ。」
「ベティこそ女神のように美しい。
何度でも惚れ直すよ。」
なんと、食事療法で、
お父様とお母様もぽっちゃりから抜け出した。
最近、ラブラブぶりが天元突破。
見ているこちらが恥ずかしくなる。
・・・まさか。兄弟が増えるなんてないわよね!?
「ミリー、領地の収入。
折れ線グラフで表していくと、
去年比で二割増しだ!
次どんなものをはやらそうか?」
お兄様に教えた折れ線グラフ。
気に入ったお兄様は領地改革にも見える化し、流行らせてしまった。
今度は、棒グラフ?
円グラフもいいか?
私は、コスプレに必要な材料もお兄様に協力してもらい、
少しずつ開発している。
こんな時公爵家の財政。力に感謝する。
かつらやカラコン。
テープや化粧道具までだいぶそろった。
”完璧な別人”になれるか試してみたい。
楽しみなような、不安なような・・・
女も度胸。
コスプレイヤーの血が騒ぐーーー




