表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただいま迷走中!?  作者: 呪理阿
六月 梅雨だろうがどんどん迷走
PR
73/102

73 血は繋がって無くとも長男長女

「純くん、何してるの?」

「見て分からんか」

「背後からじゃ机に向かってる事しか分かんない」

「また屁理屈を」

 屁理屈バンザイだよ。

「何か用か」

「暇なときはジンに相手してもらうのが常だったもので」

 つい、いつものように。

 シヴィル‐シルだよ。

 学校の事を忍にバトンタッチしてから、ホント暇になった。

 暇で暇で暇で暇で、毎日ゲームしているような気がしないでもない。

 タドやヒアみたいに、学校に転入生って事にして入ることもできたけど、正直めんどくさいからってやめといた。

 だって試験とか受けなおさなきゃなんないんでしょ? そもそも空きなんて絶対ないし。

 どうせ死校の試験受けるからさ、半年も行かないんなら最初っから入らない方がいいよ。

「勉強はどうした」

「学校以外でしたことない」

 ほとんど、だからね? 全くではないよ?

「やればどうだ」

「えぇー。今気分じゃない」

「言い直そう。やれ」

「余計にやる気失くさせてどうすんの?」

「やるな」

「了解」

「こらっ!」

 なんだよー。やるなって言ったのそっちでしょ?

 逆の事言えばやるとでも思った? ……どうしようかな、やっぱやんなきゃ駄目なのかな?

 数学の集合とかそういうのはやっといた方がいいかもなぁ。便利そうだし。

「兄ちゃん等、また喧嘩?」

「誰がこんな小娘相手にするものか」

 ガッツリ相手してたじゃないか。それに、アンタと学年は同じだからあたし。

 ……小娘ってのは身長の事か? 忍と離れてからはもう150㎝あるかどうかも分からないよ。

「あっ、そうだ。お帰り岳」

「ただいっ……あのなっ!」

「はい?」

 挨拶は大事でしょ。

「あのなー、えー、や、何でもねぇ」

 変なの。なにかあったのか。それとも単純に続きが思い浮ばなかったのか。

「ね~ね~! すごく美味しいよ、これ! しのちゃんって料理の天才だ~!」

「ヒア。それ何? クッキー?」

「うんっ! しのちゃんが焼いたの~! 食べてみて~!」

 ふーん、忍のクッキー?

 ……なんで水色なんだろう。

「色は気にしちゃだめだよ~? 着色料を使ってみたかっただけなんだって~」

 なるほど。なんて単純な理由だ。

 あむ。美味しい。色はともかく美味しい。外はカリッ、中はフワッ。

「こら、食卓に座って食え」

 あぁ、行儀悪いってか? お母さん?

 とりあえずこの場に正座。

「食卓の椅子にだ!」

「移動中にクッキーの粉が落ちたらどうするの?」

「行儀が悪い!」

 ……どっちに言ったの? クッキーの粉が落ちる事に対して? 食卓の椅子に座ってないことに対して?

「そう言えばさ、最近ラディル見ないよね。ジンはいつもの事だけど」

「こら、話を勝手に変えるんじゃない」

「そうだね~、ラディルも異世界旅行行ってるのかな~?」

「おい」

「それだったらミリアンも一緒に行くんじゃない?」

「こらっ、無視するな!」

「皆で行く奴の下見とか~?」

「無視するなっ!」

 意外と寂しがり屋だね、純くんも。

 黙ってそっちを見たら、純くんが意外そうな顔してた。でもすぐにしかめっ面になって、

一階したで食え!」

 あ、大分アバウトになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ