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ただいま迷走中!?  作者: 呪理阿
四月 入学したらさあ迷走
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24/102

24 オカルト部だよー

「きりーつ、れーい」

 さよーなら。

「失礼しまーす。あ、マイケル先生、高山岳くんて居ますかー」

 ん? 俺? 誰が入ってきたんだ。人でよく見えねぇ。

 岳だ。

 終礼が終わった瞬間、待ち構えてたかのように誰かが入って来た。男子っぽいけど……。とにかく行ってみるか。

「高山くーん、高山……」

 や、行ってるから。なんで教室の後ろの方見てんだ。俺はたった今教卓の前通りすぎたぞ? ……これぞ『灯台元暗し』

 あの人、上靴のゴムの色が黄色だから二年生か。

「あ! 居た居た! 岳だよな! 純吉先輩としののん先輩の弟の!」

 ……じゅんきち? しののん? 兄ちゃんと姉ちゃんのあだ名か?

「そうですけど? どちら様」

「似てるー!」

「答えろよ!」

「先輩には敬語だろー?」

「使ってますけど?」

 突っ込みはともかく……なに胸張って見下ろしてんだ。いや、身長的に見下ろすしかねぇだろうけど。

「まあとにかく!」

 無かったことにした……。

「えっちゃん先輩とマコちゃん先輩も待ってるぜ!」

「へぇ、なんでですか?」

「わーかーれーよー!」

 いや、この流れで分かったらすごくね?

「オカルト部だよっ! 入るだろ?」

「入りません」

 そんな部活もねぇだろ!

 姉ちゃんから聞いてるぜ。『ただのオカルトオタクの集団』だって。

 兄ちゃんからも聞いてるぜ。『関わると滅茶苦茶めんどくせぇ』って。

「そーだろそーだろ! さあ行こう」

「聞けよ!」

 聞く気無しか!? 確かにめんどくせぇ!

「なんだ? 何か文句あんのかよ」

「ありまくりに決まってんじゃないですか!」

「えぇ!?」

 驚くとこか!?

「な、何に文句あるんだよ!?」

「さっきのやり取り思い出して下さい。俺一回でも、ちらりとでも、入りたいなんて言いましたか!」

「言った」

「嘘吐け!」

 勝手に記憶改造してんじゃねぇよ!

「でもま、なんだかんだで入ってくれるのが岳だよな!」

「アンタは俺の何を知ってるんですか!」

 肩に置かれた手を払った。そしたら、なんか急に手を押さえて……

「痛っ! 骨折だぞ! 治療費の代わりに入部しろやコラァ!」

 あたり屋、入部しろバージョン?

「……お前は何をやっているんだ」

 あ、助けが来た! 上靴のゴムの色からして三年生だな。しかも二人!

「マコちゃん先輩!」

「はぁ……」

 なんか諦めっぽい溜息吐いたけど、マコちゃん先輩。マコちゃんってあだ名嫌なのか?

 マコちゃん先輩と一緒に来た女の子の三年生がおどおどしながら、

「ご、ごめんなさい、岳くん……。えっと、入部してくれるんですよね?」

 なんか勝手な事言ってきた。

「し、ま、せ、ん! 一回たりとも俺はそんな事言ってません!」

「純吉先輩としののん先輩の弟なのに…………あ、だからですかぁ……」

 ふぅーっと滅茶苦茶長い溜息。

 ……なんか重っ! ここの空気重っ!?

「あぁ! 岳が入ってくれねーから、マコちゃん先輩とえっちゃん先輩から重いオーラが!」

 俺関係なくね!? 少なくとも、前者は関係ねぇって言いきれるぞ!

 ……疲れるなぁ、この人等。

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