表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただいま迷走中!?  作者: 呪理阿
四月 入学したらさあ迷走
PR
23/102

23 噂の彼は

「岳ーっ!」

「お、翔」

 岳だ。

 放課後、教室から出たら翔がダッシュでこっちに来た。

 ……なんか、顔が鬼のようだ。その顔のせいで周りがよけて、ダッシュができてる。

「リア充爆発しろコラァ!」

「何があった!?」

 キャラ変わってんじゃねぇか! 入学早々付き合ってるような奴を見つけでもしたか。

 ……えと、修也と奈那子さん以外の。

「おっまえなぁ……!」

「翔、一度落着け。深呼吸。吸ってぇー」

「すぅー」

 そうそう。

「そのまま一生止めろ!」

「………………」

 …………ってぇ! 本当に一生止める気か!

「死、ぬぅ……」

「気付くの遅ぇよ!」

 ぜーはーぜーはー言ってんじゃねぇよ。

「で? お前の爆発して欲しい奴は何処に居たんだ?」

「お前だ!」

 …………あん?

 俺が指差されてるような気がするけど。後ろに誰か居るか? 首だけ回れ右。居ねぇな。

「入学式ん時からな! 『すごいかっこいい子居るー』なんて言う噂が一部流れてたからな! 誰かと思ってたんだよ! そしたらあやめとかいう奴が『その子と友達になったー!』って触れ回ってたんだよ! 聞き耳立ててたら、名前は高山岳とか言うらしいじゃん! お前じゃん!」

 あやめって、あの、ウザ……じゃなくて、ぐいぐい来る女子? 友達になった覚えはねぇんだけど。

 ……って言ったら、なんか俺がすげぇ冷たい奴に聞こえるな。

「で、俺に爆発しろと?」

「リア充は爆発する運命だ」

 んなアホな。嫌すぎるだろそんな運命。『リア充したい人おいでー!』って部活勧誘があるの知ってたか? お前にとってアレは『爆発する運命になりたい人おいでー!』か!

「大体な、翔。俺、そんな噂が流れてた事自体知らなかったぜ? 全然充実してるとかわかんねぇんだけど」

 友達できてねぇし? 知り合いはいくらかできた気もするけど。俊とか、津川とか。

「……しばらくしたら絶対告白ラッシュが……」

「水小五年間で一回たりとも告られたことねぇんだけど」

 もちろん、一年生だった前の学校でも。

「あ。しばらくしたら皆、岳の性格に失望するか!」

「殴られてぇかテメェ!」

「ほら! 今のであそこの三人娘が引いた! その調子!」

 ほんとに殴るぞ!? 何がその調子だ! 最終的に俺が敬遠されてる寂しい奴になるだけだろうが!

「やっ! 岳!」

 …………あやめか。なんか来た。なぜか来た。

「なんだよ?」

「釣れないなぁー」

「釣れなくていんだよ」

 釣りたかったら餌ぶら下げろ。良い餌な。

「岳ってさぁ、部活って何部入るの?」

「知らねぇよ」

 まだ決めてねぇし。

「はーい、俺は野球部に入るつもりでーす」

「あっそう」

 ……翔がすっごいあっさりと流された。

 なんで俺を睨む!? 関係ねぇだろ!

「あたし等さっ、バスケ部入ろうと思ってんだけど、一緒に見学行こうよ!」

「バスケはいらね。俺はいいからお前等で行けよ」

 球技はあんまり好きじゃねぇし。

「っ……水泳!」

「もっといらね」

 プールは嫌いだ。第一に着替えるのがめんどくせぇ。第二に直射日光が嫌い。第三に焼けると痛い。第四に水泳は得意じゃない。第五に、やっぱ着替えるのがめんどくせぇ。

「吹奏楽」

「興味ねぇ」

「け、剣道!」

「そもそも部がねぇよ」

 なんなんだコイツ。何がしてぇの。

「なんだったらいいの!」

 終いにゃ逆切れかよ!

「なんで一緒に行く事になってんだよ。お前等バスケ部見てぇんだろ。行けばいいじゃん」

 黙って去ってった。一睨みされたけど。怖くねー。

「よっしゃ! 岳、今ので同級生フラグは全部折ったよ!」

「いじめフラグが立ったような気がしたんだけど」

「大丈夫! 俺は味方だよ!」

 ……否定しねぇのな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ