お別れ
100ポイント超えました!ありがとうございます。試験が終わったので、もう一つの作品「エッ、俺?ダークヒーローじゃないの?」と交互に毎日投稿したいと思います!この回は短いです。すみません。この話で五段腹は終わります。この物語は終わりませんよ。しかし……
自分に厳しくなって、本格的なダイエットを始めて一週間が経った。体のあちこち筋肉痛だがそんな物には負けていられない。俺みたいなデブがハーレムを手に入れるのにはそれ相当な覚悟+行動力が必要だ。もちろん金でハーレムを得ているやつにはならない。あんなのは、何のドキドキも無い。
さて、俺のダイエットの成果なのだが……
五段腹が四段腹になった!これにはびっくりした。今にも涙が零れ落ちそうなのだ。余分な肉は充分付いているけど、走ったゆえか足の脂肪は少しずつ落ちてきたのだ。しかも子供たちを持ち上げたり肩車してあげているので、ほんの僅かだが腕の脂肪も落ちてきたような気がする。
さて、俺のBefore-Afterを見てもらおう。
Before
ランニングしか出来なかった。
After
ランニング、腹筋、背筋が少しずつが出来るようになった。
腕立て伏せをするには腕に筋肉が足らないし、体が重くて出来ない。しかし、腹筋や背筋は少しずつ出来るようになったのだ。孤児院の子供たちにも「痩せたね」と言われて嬉しい。
この世界に来てから一週間。四段腹になった俺は冒険ギルドがある北ヴェネーボに向かう。その前に孤児院の子供たち+パラおばさん+テレシアさんにお別れをしなければ。
テレシアさんに冒険ギルドに行くことを伝えると、テレシアさんは孤児院の子供たちを集めてお別れ会をしてくれた。
「おにいちゃんが他のところに行ったら寂しいよ」
なんて嬉しい事を言ってくれるのだ。やはり子供たちは天使だな。やばい、目から涙が溢れ出てきそう。
「行くといっても、時々こっちに来るから」
マリーが「絶対だよ」涙を潤わせながら近寄ってくる。うっ、俺はロリじゃないはずなのにマリーが物凄く可愛く見えた。今のままでは「マリー、ベッドに行こう」と言ってしまいそうなので視線をテレシアさんに移す。
「ノゾムさんは皆がバラバラにならないために冒険者になってお金を集めてくれるんだよ。ちゃんとお礼をしなきゃね」
テレシアさんが声を掛けると子供達から「ノゾムにいさん、ありがとう」の言葉が聞こえる。大変申し訳ないのだが、それは表向きの理由だ。本当は少しでもテレシアさんに良いところ見せようと思っている。そんな自分が少しだけ恥ずかしい。
そして、
「デブなりに頑張れよ」
ジョーがそういうとパラおばさんがジョーを叱る。
「分かっている。その……ありがとうな。勘違いするなよ!べっ、別に俺は他の奴らみたいに遊んでもらってないからな!その、皆がバラバラにならないようにお金を稼いでくれてありがとうって事だ。そして、これからよろしくな。あと、死ぬなよ。俺もにいちゃんの後を追いかけて見せるから!」
まさかあのジョーの口から「ありがとう」の言葉が聞けるなんて。なんやかんや言って、ジョーも良い奴なのだ。マリーは「ジョーにいちゃん、泣いてる!」と喜んでいる。
「泣いてねぇよ!そういうお前らだって泣いているじゃないか!」
「しょうがないじゃん。悲しいんだもん」
パラおばさんやテレシアさんからもお礼の言葉を貰いなんとも嬉しい気持ちでいっぱいだ。パラおばさんは奥から大きな剣を持ってきた。
「これを持って行ってください」
「これは……」
「私が昔使っていた武器です。私はこの剣で人を傷つけることしか出来ませんでしたが、ノゾムさんなら人のために使ってくれるでしょう」
「あ、ありがとうございます!大切にします!」
きちんとお礼をして、二人の顔をよーく見ると二人とも泣いている。そろそろ俺も限界だ。もういいや、素直に泣いてしまえ!
「おにいちゃんも泣いてる!
「しょうがないだろ!俺のために泣いてくれる事なんて今まで一度も無かったから、メチャクチャ嬉しいんだよ!」
「おにいちゃん!」
「みんな!」
俺は悲しみを忘れるまでに子供たちと遊んだ。肩車をしたり、鬼ごっこをしたり、「だるまさんがころんだ」をした。そして、お別れのときが来た。晴天の空は旅立ちの時にふさわしい。今度は涙を堪えた。
「それじゃ!また戻ってくるから」
「おにいちゃん、また遊ぼうね。絶対だよ!」
「おう」
こうして俺は北ヴェネーボを目指した!
これから、俺の冒険者人生が始まる!
「ノゾムさーん!そっちは北ヴェネーボじゃなくてさらに南に行くルートですよ」
とテレシアさんの声が聞こえた。その後、子供たちは声を上げて笑っていた。ま、俺は当然苦笑いだけどな。
四段腹になった望。北ヴェネーボへと向かう。




