重い体が吹っ飛びました……あれ?ここは森じゃなくて路地裏?しかも……
お気に入り登録ありがとうございます。でも、有名なのに比べたら(て言うか比べられないほど)少ないので読者の方の期待に答えられるような作品にします。見てもらった方、全員にお気に入り登録してもらえるような作品を作り上げたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします!
「ダークヒーローは平凡な生活を望む」と言う作品も書いています。よろしければ、そちらの方もお願いします!では、始めましょう!
ふぁ~よく寝た。俺は目をこすり、目を開いた。眩しい光が目の中に入ってくる。目に映った景色に俺は驚いた。ゲームのやりすぎで夢と現実が判別出来なくなったか?
いや、だってよ……俺は今、レンガ造りの家の裏(路地裏)みたいなところに居るんだぜ。自分の頭に衝撃を与える。どうやら夢ではないようだ……と言っても俺は最近、痛みを感じる夢を見たことがある。例えば、寝ている途中に壁を思いっきり蹴った時とか(起きたとき足が痛い)、頭をぶつけた時とか。
……と言うことで俺は自分の尻を抓る。うん、痛い。美女に抓られると興奮するかもしれないけど、自分では痛みしか感じないね♪
さて、冗談は置いといて……ここはどこだ?
確か俺は、昨日「Your life game」と言うゲームを全クリさせて、ネクストステージにいって……まさかの異世界トリップ!?
それは違うだろう。ここはきっと異世界ではなく、ゲームの中だ。これも異世界と呼ぶのだろうか?待った、ここはゲームの中?
…………やった!俺の夢が叶った!
俺はガッツポーズを青空に向け、飛び跳ねた。そりゃ、そうでしょ。だってゲームの中だよ!?やっとニート生活からも開放だ!
少し興奮してしまったか……冷静になれ。
落ち着け、村片望、二十歳、ニートで五段腹のだらしなかったヤツ(ゲームの中だと分かれば、やる気がMAXになるのでだらしないのは過去形で)。
まず、ここはゲームの中である可能性は非常に高いが、100パーセントと言うわけではない。もしかしたら、何の理由も無くヨーロッパに連れて来られたのかもしれないし。うん、それはもっと無さそうだ。
ちょっと待った……俺の知っている異世界トリップ物は、まず最初に森に到着して魔物と苦戦をしても勝つ。そして町か村に向かうのだが、俺はもうすでに街に居ない?これって魔物と戦う必要が無いと言う事だよな!
落ち着け、ゲームの世界ではないかもしれない。俺はゲームの世界だと期待してしまう。いつも期待して、良い試しが無かったじゃないか。ここは慎重に行動するべきだ。
とりあえず、辺りを見渡す。どう考えても、ヨーロッパだな。もしくは日本に出来たオランダ村的な所か?それにしても、レンガ造りの家を見るのは初めてじゃないのか?俺は海外に一度も言ったことがないので、レンガ造りの家を見るとテンションが上がってくる!……さて、どうするものか。俺が居るところは路地裏で一通りの少ない場所だ。日光は入ってくるとは言え、道の両側に家が建っているので明るいとは言いにくい。
考えていても、何も始まらないので行動してみるか。しばらく歩いていると、女の子の悲鳴が聞こえた。これで困っている女の子を助けてあげれば、何か良い出会いが始まるかも?下心しかない俺は女の子の悲鳴があった方に走った。ゼーハーゼーハー、俺にはチートと言う言葉が無いのだろうか?ここに来ても、俺の五段腹は変わらずたるんでいるし……。
俺はやっとの思いで、女の子のところに付いた。いや~良いダイエットだったね。え?どのくらい走った?50メートルも走ってないよ、テヘペロ。
女の子は二人の男と一緒に角の所に居る。一人は筋肉バカっぽいヤツでもう一人は悪戯しか出来なさそうなヤツだ。そして俺は今角に隠れていて、助けるか助まいか決めているところだ。勇者だったら助けろ!と言う人は俺の気持ちを考えて欲しい。まず、俺は太っている。筋肉バカに勝てる訳が無い。もし、女の子が15歳以上のナイスボディの娘だったら俺は考えるまでも無く、助けに行くだろう。しかし、俺の目に映ったのはどう見ても10歳以下の女の子だ。人の趣味が違うように、オタクの趣味も人それぞれだ。そして、俺は外見14歳以下の女子には興味が無い!
どうしよう?逃げようかな?
その時、正義感の強い俺の声が脳裏に響いた。
《お前はいつになったら前を向くんだ!いつまでも逃げて暮せるほど社会は甘くないんだぞ!》
言ってくれるじゃないか、コノヤロー。
俺は隠れるのを止め、二人の男の前に歩いていった。
俺の足は緊張+恐怖でガクガクだ。
俺は勇気を持って声を掛ける。
「はっ、あ、あの~」
声が裏返ってしまった。筋肉バカと悪戯ヤロウはこっちをみた。全く、そんなに見つめられたら、照れちゃうじゃない……とは冗談でも言えない。もはや睨んでいるよ。怖い、怖い。
「あぁん!何見てんだよ。コノヤロー!」
「すっ、すみません」
俺は反射的に謝ってしまった。情けない、敵にすみませんなど。俺はやるんだ!この壁を乗り越えられたら、俺は変われる!……きっと。もう一度、勇気を振り絞って声を掛ける。
「…………あの~」
今度は悪戯ヤロウが丁寧に答えた。
「そこの道を真っ直ぐ行けばこの道を出られますよ」
「あっ、ありがとうございます……じゃなくて、何をしているんですか。その子、怖がっているでしょう!」
「別にあなたに言われる覚えは無いと思うのですが」
「そうだぞ、やるのかデブ!調子に乗ったら豚の丸焼きにしてやるぞ!」
デブ、豚の丸焼きだと!?その言葉は禁句だよ~。
「どうやら君たちは僕を本気にさせてしまったようだね。いいよ、オタクの本気を見せてあげるよ」
そうだ、俺たちオタクを怒らせると怖いんだぞ。悪知恵が脳裏に浮かぶ。それは例の選んだ道具の事だ。
「マジックポケット、オープン。俊足のブーツ装備」
俺はそう呟き、俺の足に違和感を感じた。思ったとおり、俺の足は俊足ブーツにぴったり納まっていた。
「何ぶつぶつ言っているんだ、このヤロ~!」
筋肉バカは俺を殴ろうとする。俺は間一髪避けきれた。
危ねぇ~。もう少しで殴られるところだった。
普通ならもっと早く対応が出来るのだが、知っての通り俺はデブ+運動音痴だ。よってギリギリでしか、かわせられない。
「まぐれだ、もう一度」
筋肉バカは何発か拳を叩き込む。しかし、俺はギリギリ避ける。
いや~、これは本当に危ない。だって、いつ当たるか分からないもん……心臓に悪い。
筋肉バカはこれ以上しても無駄だと分かったのか一度、攻撃をやめた。
「オタクとやらは知らぬが、デブを少し甘く見たようだ。では、これでは……どうかな?」
筋肉バカはポケットからナイフを取り出した。
いや~、ナイフは卑怯でしょう。殺されまいか、分からないが俺は攻撃を仕掛けた。
しかし相手はナイフを振り回すので、相手にダメージが与えられない。
やっとの思いで、筋肉バカに全力の拳をぶつける。俺の叩き込んだ先は、相手の腹だ……これで少しは…………。
「それが……お前の本気か?」
「お、おう。」
クソッ、ダメージゼロじゃねぇか!他に攻撃手段が無いか、考えろ……勇者スキルだ!俺は早速、勇者スキルを使おうとしたが、勇者スキルの技が一つも無い。そうか、俺はゲームの中で言うLv1だ。だから何の技も無いのか。しょうがない、お気に入りを使うか。
「マジックポケット、オープン。黄金の弓装備!」
二人とも驚いている。
「それは絵本の中で見た、勇者アンドリューの弓じゃねぇか!お前、それをどこで!?」
絵本でアンドリュー(俺のプレイした主人公の名前)を見るとは、ここは本当にゲームの中らしい。
「それはだな……て言うか、この弓マジで重すぎ!」
あまりにも重過ぎて俺は弓を自分の手から離した。すると、弓は一瞬に消えた。(前にも話したように、俺の手から離れると消えるように魔法が施されている)あれは、重かった……単に俺の筋力が無かったようにも思えるが。
目の前の二人は伝説の武器が現れたり、消えたりで混乱している。
クソッ、一体どうすれば?
俺の最後の攻撃手段を失ったし……。
やっぱりオタクの底力なんてこんなものなのか?
クソッ、こんな所で逃げるのか?俺は逃げて人生を変えられるのか?
待てよ……逃げる!?
そうか、この手があったか。そこで怯えているお嬢ちゃん、今助けてあげるからちょっと待ってね!
主人公はどう動くのか?
次回お楽しみに~。読んで頂きありがとうございました。




