マジックイーター(1)
あまりにも暑くて、執筆に集中が出来なくなってしまいました。皆さんはその時どうしますか?クーラーをつけますか?今回は戦闘シーンが出てきます。上手く描写できてないと思います。すみません。
私は名前を聞かれて困っている。私の名前はアナスタジア・ローレン。例えこの男がローレンの王女の名前を知らなくても、ここで本名を言えば、災難が起こる気がする。とりあえず、偽名を言っておけばいいかな?
「私は……アンナです。あの、ノゾムさんはこれからどうなされるのですか?」
「俺は北ヴェネーボに行って冒険ギルドに冒険者の登録をしに行く。そして依頼をこなしてお金を貯める。アンナさんは?」
「とりあえず、北ヴェネーボに住む知り合い所を訪ねようと思っています」
「あの、もしアンナさんが良かったらでいいんだけど……その、一緒に北ヴェネーボまで行かない?」
男はもじもじしながら言った。何か怪しい……やはり男は信用できない。しかし、盗賊や先日の魔法使いなどのレベルの人が現れれたら私一人では歯が立たない。助けてもらったこの男には悪いけど、いざと言うときはこの男を盾にして逃げることが出来る。ここは一緒に行ったほうが良いのかな?
「はい。一緒に行きましょう。しかし、私は男の人を信用出来ないので、少しでも怪しい動きをしたら別れると思います。私のことはアンナでいいですよ」
「うん、分かった。じゃあ、ア、アンナも俺のことをのぞ……『いえ、ノゾムさんと呼びます。ノゾムさんの方が年上だと思いますし、助けていただいているのでそんな馴れ馴れしく呼べません』」
「ところでアンナは戦闘経験ある?」
「実戦は数えるほどですが、魔法は使えます。水魔法と回復魔法が得意です。ノゾムさんは?」
「俺は今のところ魔法が使えない。戦闘経験は昨日が初めてだ。自分一人の時は自ら剣を持って戦いに行くが、パーティになったら防御役になるかもしれない。まあ、とりあえず出発しようか」
「はい」
「ところで黒髪の人を私は今まで一度も見たことが無いのですが、ノゾムさんの生まれは?」
「っえ?俺の生まれはに、日本って言う場所だ。東端にある国だ」
この男が言った「今のところ魔法が使えない」と言う言葉が気になる。魔法はその人の体質と関係していて、中途半端の覚悟と集中力では身に付けることが出来ない。北ヴェネーボに行ったら魔法を習うつもりなのだろうか?魔法を習うのは貴族や特別の体質を持つ者だけだ。この男が金持ちには見えないし、他の者とは違う力を持っているとは思えない。この男には注意をしなければいけない。そもそも黒髪なんて私は見たことが無い。王宮生活の中でさまざまな先生に色々な事を教えてもらったが、ニホンなんて言う国は一度も聞いたことが無い。この男は一体何者なんだろう?
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目の前にいる美少女は自分の名前を言うときに戸惑いを見せていた。だから「アンナ」は偽名なのかもしれない。今は汚れているが、金髪の長い髪といかにも値が張りそうな服。貴族なのか?貴族であることを隠そうとしているのか?
美少女は俺を睨んでくる。どうやら俺を信用していないらしい。
「生まれはどこ?」と聞かれて「分からない」と言ったらより怪しまれるだろう。だから、日本と答えたがこれはベストアンサーだったのだろうか?
まあ兎に角今は、前に進むしかないだろう。例え魔物が現れても俺が倒せるだろうし、いざと言う時にはアンナの水魔法と回復魔法がある。
美少女を守れない男に俺はなりたくない!だから、全力で魔物を潰しに行く!
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ノゾムと北ヴェネーボに向かってから数時間後経った。スライム以外の魔物には襲われなかった。スライムは私の魔法でイチコロだ。ノゾムも盾でスライムを潰し倒した。
これは北ヴェネーボの町が見えて来た時だった。いきなり中型の魔物が現れた。習ったことの無い魔物に私はすぐさま水魔法を解き放った。
「ウォーターキャ……『魔法を唱えちゃだめ!』ノン!」
ノゾムの言葉は少し遅かった。私はすでに魔法を唱えてしまった。私の魔法はその魔物に見事に命中した。あたった瞬間、魔物は大型の魔物に変化した……何で?
「遅かったか。あいつはマジックイーターと言って魔法を吸収する魔物だ。吸収した魔法の魔力が強いだけ大きくなり強くなる。こいつは元々Dクラスの魔物だが魔法を与えることでBクラスまで化ける魔法使いに一番嫌われている魔物だ」
「それじゃ、私の魔法は無意味どころか相手に餌を上げているものなのですか?」
「そうだ」
「逃げますか?」
「ここまで強くなったこいつからは簡単に逃げられないぞ」
私の魔法は相手に塩を送るような形なので何の役にも立たない。ノゾムは冒険者にもなっていないので話にならない。私の心には「絶望」の文字が現れた。
「じゃあ、どうすれば?」
絶望的な状況なのにノゾムは笑っていた。
「まあ、信用できない男に任せとけ。せっかくの可愛い顔が台無しだぞ、アンナ。君は笑っている時が一番可愛いと思うぞ」
マジックイーターは私に向かってでかい魔法を放ってきた。あまりの速さだったので私は避けることも出来ずに反射的に目を閉ざしてしまった。もう、全てが終わったと思った。
ごめんね、みんな。私は皆の期待に応えられなさそう。今から皆のところに行くから。
覚悟は決めたのだが、時間が経っても痛みは感じない。
「あれっ?」
「信用出来ないかもしれないが、俺に任せろ。マジックイーター、お前だけが魔法を吸収できると思ったら大間違いだぜ!」
っえ?ノゾムも魔法を吸収した。違う、盾が吸収したのだ。しかし魔法を吸収したノゾムから強い力を感じられる。これは何で?まさか勇者の盾?そんな、ばかな。
「アンナ、とりあえず下がっていてくれ。もう、だめだと思ったら逃げてくれて構わない」
私はノゾムの言ったとおりにいったん下がった。
マジックイーターは魔法を当てたことでノゾムが強くなったことを感じたのか物理攻撃をしてくる。あの体のでかいノゾムはあの攻撃を絶対に避けられないだろう。私はそう思った。しかし、現実は違った。ノゾムはマジックイーターの攻撃を避けた。そして、マジックイーター反撃をし始めた。
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「ウォォォォォラァァァァ、喰らえぇぇぇぇ!!!」
俺は剣を天から振り下ろした。見事に命中した……したのだが、少し切れただけだった。唖然としていた俺の行動は少し遅くなった。その間に俺はマジックイーターに切り裂かれてしまった。
「グアァァァァァ」
胸の切り裂かれたところから血が噴射した。マジックイーターは元々小さな熊みたいな魔物だ。しかし、魔物を吸収することで凶暴な巨大熊に変身する。そんなマジックイーターの攻撃はハンパない。かすっただけでこんなに怪我をする。傷が深かったら死んでいたかもしれない。
今まであじわった事の無い痛さに俺は膝を付いた。
「アンナ、回復魔法を頼む」
「はい!ヒール」
アンナの回復魔法で体力は戻ったがどうしたものか?どうやって倒せばいいんだ?モンスター図鑑を広げれば弱点が分かるのだが、相手が待つとは思えない。思い出せ、思い出すんだ。マジックイーターの倒し方を。
っそ、そういえば!!!
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