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異世界転生した。勇者? 魔王? ……いや、修復者だった  作者: 森羅万象
異世界と世界樹編

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第13話 魔王軍が来た

その日の夕方。


 村に警鐘が鳴り響いた。


 ドォン――。


 ドォン――。


「また魔物か?」


 俺が外へ出る。


 しかし。


 村人たちが見ていたのは、魔物ではなかった。


 森の向こう。


 黒い鎧を着た兵士たちが立っていた。


 旗が風になびく。


 見慣れない紋章。


「魔王軍だ!」


 誰かが叫んだ。


 村人たちが怯える。


 俺も緊張した。


 ついに来た。


 この世界の「敵」。


 魔王軍。


 だが。


 様子がおかしい。


 魔王軍は村へ攻撃してこない。


 隊列を組んだまま、何かを探している。


「……何をしてるんだ?」


 一人の兵士が前へ出た。


「この周辺に異常な魔力反応がある」


「世界樹の腐食に関係するものだ」


 俺は耳を疑った。


「腐食……?」


 兵士がこちらを見る。


 目が合った。


「お前は誰だ?」


「……俺?」


 俺は答えに困った。


 するとリナが前に出た。


「彼は修復者です」


 魔王軍の兵士たちがざわめいた。


「修復者……?」


「まさか……」


 その反応。


 俺は思った。


 修復者という言葉を知っている。


 この世界では。


 俺が思っている以上に。


 重要な言葉なのかもしれない。


 兵士が言った。


「我々は、この村を攻撃しに来たわけではない」


「黒い根を探している」


 村人たちがざわつく。


「魔王軍が……黒い根を?」


 俺は兵士を見る。


「お前たちも知ってるのか?」


「ああ」


 兵士は答えた。


「我々も、あれと戦っている」

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