第23話
ジュメレ、ジュメレレイア、そしてジュメレたちを寝かしつけ、餌と水を与えて落ち着かせた後、ケルツは荷車の点検に回り、サフィールとフォレンは自分たちが必要とする二つのテントの準備に取り掛かった。
周囲に再び保護装置を設置し、彼らは眠りにつく準備をした。ただし今回、スペースの都合上、クリッツァはケルツと一緒に寝ることになった。実際、ミガルのチームと別れてからの道中、この小さな子は籠から出され、三人の手から手へと楽しげに受け渡されていたのだ。
奇妙なことに、その後の道のりでは森からの誘惑を一切受けなかった。不思議な偶然だが、三人のうち誰かが軽いめまいや虚脱感を覚えると、決まってこの小さな子が騒ぎ出し、自分へと注意を引きつけていたからだ。
夜になり、全員が寝る準備を整えた時だった。テントの天井を見つめながら、フォレンはすでに半分眠りかけているサフィールに問いかけた。
「ねえ、私たちのこの小さな子、盾として動いてくれていたと思わない? 一体何をしたのかしら。だって私、彼の存在が私たちが受けていた森の誘惑を完全に無効化するか、逸らしてくれているんじゃないかって思い始めているの。もしかして彼、私たち一人一人に何が起きているのか理解できていたのかしら?」
その気づきに、キュンであるサフィールは目を丸くして友人の方を振り向いた。
「ちょっと、今あなたが言ったこと、ものすごく辻褄が合うじゃない! だから私やケルツが、他の人に気づかれないように彼をなだめなきゃいけない場面があんなにあったのね。全部、全ての筋が通るわ! フォレン、あなたって天才だって言ったことあったかしら?」
そう言うや否や、サフィールはテントから飛び出し、ケルツのテントへと向かった。一歩、二歩と進み、友人がすでに眠っているかどうかなんてお構いなしに大声で叫んだ。
「全部わかったわ! いや、フォレンが全部解き明かしたの! 小さなクリッツァは、森と私たちを繋ぐ天然のコミュニケーターなのよ! 社会が間違って認識しているような、ただの『見捨てられた存在(はぐれ者)』なんかじゃないわ!」
テントの中からバタバタと音がしたかと思うと、ケルツが驚きで口を半開きにしたまま外へ出てきた。
「信じられない。だが……間違いなく事実だ。これで完全にすべてが繋がった」
そして彼は、その光景を半分面白がりながら聞いているフォレンのテントへと歩み寄った。
「我が友よ! お前がこれほど鋭い推察力を持っているとはな! 本当に称賛に値するぞ! 俺たちの社会的地位を回復させるだけでなく、この小さなアル・ジェキーを救うための大発見をしたんだからな!」
フォレンはわざとらしい謙遜を見せながら答えた。
「ええ、知ってるわ! 自分が天才なのに、社会から全く理解されていないってことくらいね!」
その言葉に、三人揃って声を上げて笑い出した。それは、いかなる困難にも屈しない、彼らのほぼ強固で不可分な絆の深さを示す笑い声だった。




