①
「ギーナ・ギーナ・ギーナ」
・年齢:21歳
・身長:157cm、スリーサイズ:B81/W55/H79
銀髪に褐色肌のギルドの受付嬢
「アーノ・ルドシュ・ワルツ・ネーガ・カナリア」
故人
・身長:196㎝
・能力「倍反射」
全て攻撃を倍の威力で跳ね返す。自分の攻撃も跳ね返すため、倍反射主体の戦いしかできない
この世に魔が蔓延る時に現れると言われた神使人
名前が長いのは独特な古代ネームで「(名前)・(信仰する男神の名前)・(男神の妻の女神の名前)・(忌むべき厄災の名前)・(ファミリーネーム)」で構成されている
筋骨隆々で防具をほぼ装備していなくビキニパンツと市販のロングソードだけで魔王を討伐した勇者
口癖は「筋肉こそ最高の武器であり防具」
アーノのスタイルがラァに影響を与えている
苦手な野菜を克服しようと食べたことによるアレルギー性食中毒で死亡する
その日、マヤは衝撃を受けていた。
「はあぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁ!!!」
木造りの自宅が揺れるほどの大声で叫んだ。
「ど、どうしたのママ?!」
学校へ行く準備をしていた娘のミヤが飛び出してきた。
「ミ、ミミミミミミヤちゃちゃん!!こ、これ見て!」
マヤがツインテールを振り回してミヤにチラシを見せるとそこには
【大特価!ビックバードの卵がなんと銅貨3枚!ビックバードの肉が銅貨7枚!】と書かれていた。
「マ、ママママママママ?!これ、これって!」
「これは戦争になるわね…」
マヤはゴクリと唾を飲む。
この世界では
「銅貨一枚=約100円」
「銀貨一枚=約1000円」
「金貨一枚=約10000円」
の価値があり、ビックバードの卵は普段銅貨9枚、ビックバードの肉は銀貨一枚と銅貨5枚の値段で売られているため、まさに大特価である。
「ミヤちゃん…これはお母さんに任せて…」
「ママ…」
「今日は…ご馳走よ〜!」
「ママ〜!」
マヤとミヤはお互いに手を取り、踊り始めた。
そこにドアをノックする音が聞こえた。
「あ、馬車が来たわね〜」
ミヤを引率の教師と馬車の運転手に預け、マヤは家の中に入る。
「今日はお仕事は無しにしましょ〜」
マヤが仕事の装備に着替えずに家から出ると
「マヤさ〜ん!」
そこにはギルドの制服を着た褐色で銀髪の少女が走ってきた。
「あらあらギーナさん。ごきげんよ〜」
頭をぺこりと下げるマヤ。
「いえいえ、こちらこそごきげんようです」
つられてギーナも頭を下げた。
「いや、そうじゃないです!大変なんです!」
ギーナが頭を上げて手をブンブンと振る。
「ギルドが大変なのはいつもじゃないですか〜」
「あ、たしかに!」
目から鱗が流れているギーナの横をマヤが「それでは〜」と通ろうとするが腕を掴まれてしまう。
「………とりあえず、お話聞きますね〜」
ギーナはマヤの家のリビングに通され、椅子に座りまったりとお茶を飲んでいた。
「って、まったりしてる場合じゃないのですよ!」
ギーナが立ち上がる。
「ノリツッコミってやつですね〜」
マヤはのほほんとしていた。
「大変なんですよ!とにかくギルドに来てください!」
ギーナがマヤの腕を掴みギルドまで引っ張って行こうとする。
「え?ちょっと待って待って〜」
マヤは渋々、自室の鍵付きクローゼットからいつもの冒険者装備を取り出し、着替えてギルドへ向かった。
道中で(ビックバードの卵銅貨3枚…ビックバードのお肉銅貨7枚…)と頭の中で反芻していた。
「あ、マヤさんこっちです」
ギーナが案内したのはギルドの裏口である。
「あらあら?なんで裏口?」
マヤがキョトンとしていると
ギーナが裏口の扉を開け、中に入るとそこには角の生えたミヤよりも少し年下に見える少年が涙目で立っていた。
「うちのギルドは魔族からの討伐依頼も受けているのは…知ってますね?」
ギーナが真剣な目でマヤを見つめ、マヤも頷いた。
「魔族の権力争いを人間に頼んで、それを利用して成り上がろうとする者もいます。今回の依頼人も人間に化けて来ていたんですが、この子も一緒だったみたいで……帰る途中ではぐれたらしくて…」
ギーナが角の生えた少年の頭を撫でる。
「あらあらまあまあ…」
「それでマヤさんに討伐がてらこの子を送り届けてもらいたいのです」
「あら〜、話が変わりましたね〜」
マヤが帰ろうとすると角の生えた少年がマヤの腕を掴む。
マヤは思わず角の生えた少年の顔を見ると寂しくて心細そうに目をうるうるさせていた。
「だ、だめですよ〜。そんな目しても〜、私には用事が〜」
マヤは視線を外すが角の生えた少年の啜り泣く声が聞こえ
「………わかりました。子供が泣いてるのに無視するなんて、子を持つ親としてあってはいけませんからね〜」
マヤは目の前で泣いている子供より特売品を優先しかけた自分の頬をつねる。




