③
道中剣士風の少年と武闘家風の少年がチラチラとマヤの胸を見ており、そのせいか体調を崩して馬車酔いしてしまう。
ウッドドラゴンの討伐依頼で書かれていた街外れの森に到着するマヤと魔法使いの少女、剣士風の少年、武闘家風の少年
「そういえば、名前聞いてなかったですね〜」
「あ、私はフィナです」
魔法使い風の少女が答えた。
「俺はソーマ」
剣士風の少年が答え
「俺はコーシブ」
武闘家風の少年が答えた。
「フィナさんにソーマさんにコーシブさんね〜、よろしくおねがいします〜」
森の草を均しながら歩いていくマヤ
「それってなんの意味が?」
フィナが疑問に思って聞くと
「これの方が歩きやすくなるし、もし増援の人が来た時に分かりやすいんですよ〜」
マヤは自分一人で三人を守るのは厳しいとふんで、何かあったら三人を逃すために道を丁寧に均していた。
「へぇーそうなんだー」
ソーマとコーシブは興味が無さそうに答えた
フィナが注意しようとすると木が動いた
「………なに……?きゃあ!」
木の根がフィナの足を捉える
「フィナさん!」
マヤが叫ぶ
木々の間から、ドラゴンの形をした二体の巨大な樹木が姿を現した。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ウ、ウッドドラゴン!」
「で、出たー!」
木の根に腕を掴まれてしまったコーシブと突然のことに驚き剣を振り回してコーシブの腕を掴んだ木の根を斬るソーマ
「バカ!腕に当たったらどうする!」
「感謝が先だろ!」
ソーマとコーシブが言い合いをしている横で
「ん〜、これなら〜、吸収魅力で…」
マヤが顎に手を当てて考えていた。
「マヤさん!」
フィナが叫ぶ。
「え?あ、大丈夫ですよ〜」
その瞬間、ウッドドラゴンの木の蔦がマヤを薙ぐがマヤは寸前でかわす。
しかし、その木の蔦がマヤの服に引っかかり、大きな胸がこぼれ出してしまった。
それを見たソーマとコーシブはその場に倒れ、マヤは胸を隠さず「あらあら〜」と苦笑いしていた。
「く、フレイム!」
フィナが呪文を唱えると杖の先から炎が飛び出すが、ウッドドラゴンの表面を焦がすだけだった。
「くっ!やめなさいよ…」
フィナは抵抗しようにも力が入らない。
助けを求めてマヤの方を向くとマヤは胸部を露出させられていた。
次の瞬間、ウッドドラゴン達は咆哮を上げマヤを捕まえる。
捕まったマヤは頬を膨らませて顔を赤くして力んでいた。
マヤの謎の行動を目の当たりにし、(………やっぱり私じゃ力不足だったのかな…)とフィナは俯いた。
その瞬間、ウッドドラゴンの身体が枯れ始めた。
フィナは不思議に思い、やがて自分達を拘束していた木の根も枯れ、ボロボロと崩れ、マヤとフィナは地面に降ろされた。
マヤは服を直して、ソーマとコーシブを聖女祝福で治す
「あ、あの…マヤさん…これはいったい…」
「え?ああ〜、これですか〜」
マヤはキョトンとしており、辺りの枯れた木を見ながら
「これは吸収魅力ですよ〜」
「吸収魅力?」
「はい、私には淫魔の血が流れていて〜、相手の劣情を催すフェロモンが常に出ているんです〜。それでそのフェロモンにあてられて欲情した者の生命力を奪うんですね〜」
「ここにいたウッドドラゴンの生命力を奪ったってことですか?」
「そうです〜」
「でもそれなら最初から相手の生命力を奪えば…」
「それがそうも行かないんですよ〜、種族が違うからフェロモンが効きづらくて〜一生懸命"う〜ん"ってやって、フェロモンを出さないといけないんです〜。それに人間と違って生命力も倍じゃきかないくらい違いますから〜。身体を張ったんですよ〜、おっぱいだけですんで良かったです〜それ以上も覚悟してましたから〜」
マヤは笑顔で答えた
「…………そ、そうですか…」
フィナは顔が赤くなった
「それを見たかったなー………」
とソーマが言うとコーシブは無言で脛を蹴りつつ小声で「わかる!」と答えた。
「もしそれを見たら、ウッドドラゴンみたいに干からびますよ〜」
それを聞いてゾッとするソーマとコーシブだった
その後ギルドに戻り、シャワーを浴びて着替えたマヤは報酬の金貨50枚を受け取り、4人で山分けして少し多めに金貨を13枚貰った
「山分けすることを忘れてました〜」
ショボンとしてしまうマヤ
ギルドの外は赤くなり始めていた
「あ、スーパーの特売の時間だから私はこれで失礼します〜」
マヤは急いで冒険者街の食料品スーパーに走って行った
「私達、必要なかったのに…」
手元の金貨を見つめるフィナ
「あれ…」
フィナは立ちくらみを起こした
「もしかして…私も生命力を吸われてた………?」
その日、カナリア家の食卓は少し豪華だった




