産声 ― 動き出す街と忍び寄る崩壊
第63話です。少し長めですが宜しくお願い致します。
第一次産業が動き始めてから、街の空気はまた少し変わった。
銀行ができた時もそうだった。
ポイントではなく円が流通し始めた時も、人々の顔つきは変わった。
でも――今回の変化は、それとはまた違う。
もっと根本的なもの。
もっと、生活の奥に触れるもの。
土を耕す人がいる。
海へ出る人がいる。
木を見上げ、森を育てようとする人がいる。
家畜の世話をする人がいる。
その姿を見ていると、改めて思う。
(……人間って、生きるために働いてるんじゃなくて、働くことで生きてるんだな)
俺は、そんなことを考えながら、畑の端に立っていた。
目の前では、農家だった住民たちが真剣な顔で土を見ている。
若い住民に鍬の使い方を教えている老人。
苗の間隔を測っている女性。
水路の流れを確認している男。
まだ収穫なんて先の話だ。
米も野菜も、今日植えたからといって明日食えるわけじゃない。
俺なら作れる。
商品生成を使えば、米も野菜も肉も魚も、必要な分だけ一瞬で出せる。
だが――それを続けるだけじゃ駄目だ。
それはもう、分かっていた。
◇
「悠真さん!」
畑の向こうから声がした。
振り返ると、若い男が泥だらけの手を振っている。
確か、元々は事務職だった住民だ。
第一次産業の会議後、自分も農業をやってみたいと言って参加した一人だった。
「どうした?」
「これ、ちゃんと植えられてますかね?」
少し不安そうに聞いてくる。
俺に聞かれても困る。
正直、俺は農業に関しては素人だ。
だが、隣にいた農家の男がすぐに覗き込んだ。
「あー、悪くねぇな。ただ、ちょっと浅い」
「浅いですか?」
「この苗はもう少し深くていい。ほら、こうだ」
そう言って、男が実演する。
若い住民は真剣な顔で頷いた。
「なるほど……!」
「最初から完璧にやれるやつなんかいねぇよ」
農家の男は笑う。
「土触って覚えりゃいい」
その言葉に、若い住民は嬉しそうに笑った。
「はい!」
その光景を見て、俺は少しだけ口元を緩める。
教える人がいて、覚える人がいる。
それだけで、もう“次”が生まれている。
俺が一人で全部作るより、ずっと意味がある。
「……いいな」
思わず呟く。
すると、隣にいた浮田が横目で俺を見た。
「最近、そればっか言ってんな」
「そうか?」
「あぁ」
浮田は腕を組みながら畑を見渡す。
「でもまぁ、分かるけどな」
「お前もそう思うか?」
「思うよ」
浮田は短く答えた。
「前は、お前が全部どうにかする街だった。でも今は違う」
「……あぁ」
「住民が、自分たちで動き始めてる」
その言葉に、俺は小さく頷いた。
まさに、それだった。
街が動いている。
俺のスキルで動かしているんじゃない。
俺の命令で動いているんでもない。
人が、自分の意思で動いている。
この変化は大きい。
多分、今までで一番大きい。
◇
「それで」
浮田が続ける。
「次はどうするんだ?」
「第二次産業だな」
「やっぱりな」
浮田は小さく笑った。
「農業、漁業、林業、畜産。そこが動き出したら、次は加工と製造だ」
「あぁ」
俺は頷く。
「採っただけじゃ終わらない。作っただけでも終わらない」
米を精米する。
野菜を保存食にする。
魚を加工する。
木材を建材や家具にする。
肉を保存できる形にする。
布を服にする。
道具を作る。
工具を作る。
機械を整備する。
そこまでやって、ようやく生活は回る。
「銀行、第一次産業、次は第二次産業……か」
浮田が苦笑する。
「お前、いよいよ国作ってんな」
「自分でもそう思うよ」
俺も苦笑する。
でも、もう否定はしない。
俺は国を統一すると決めた。
なら、やることは山ほどある。
その一つ一つを、順番に形にしていくしかない。
「秘書」
俺は頭の中で呼びかける。
『はい、悠真様』
「第二次産業に必要な施設を整理してくれ」
『承知いたしました』
すぐに、頭の中に情報が流れ込んでくる。
食品加工場。
冷凍倉庫。
精米施設。
製粉施設。
木材加工所。
製材所。
家具工房。
縫製工場。
工具製造所。
簡易機械整備工場。
建材加工施設。
倉庫。
物流拠点。
必要な施設は、思ったより多い。
(……多いな)
『第二次産業を本格稼働させるためには、段階的な整備を推奨いたします』
「だろうな」
一気に全部やると、管理が追いつかない。
それに、第一次産業の時と同じ流れを繰り返しても、読んでる側……いや、考えてるこっちまでしんどくなる。
ここは、仕組みを作るところだけ見せればいい。
実際の細かい運営は、住民たちがやる。
俺は、その土台を作る。
「まずは食品加工と木材加工だな」
『妥当な判断です。第一次産業との接続が最も早い分野です』
「それと、道具と簡単な機械の整備」
『農業、漁業、林業の効率化にも繋がります』
「よし」
俺は畑の向こうを見る。
遠くには、すでに整備した道路が伸びている。
物流に使える道だ。
阿川の配管工もあるが、それだけに頼るわけにはいかない。
車も、人も、物も、普通に移動できる必要がある。
「やるか」
俺はそう言って、歩き出した。
◇
第二次産業の整備は、第一次産業の時ほど大きな会議にはしなかった。
同じように全員を集めて、一から意見を聞いて、
土地を作って――という流れをやれば、確かに丁寧ではある。
だが、今回はそれよりも速度を重視した。
もちろん、必要な人材には声をかけた。
元工場勤務。
整備士。
職人。
食品加工業者。
縫製関係者。
大工。
元機械メーカー勤務。
そういった人たちを役所のデータから探し、テリトリー周知で声をかけた。
『第二次産業を始める。食品加工、木材加工、道具製造、縫製、機械整備。経験者は力を貸してほしい』
それだけで、かなりの人数が集まった。
その反応は、第一次産業の時と似ていた。
いや、ある意味ではもっと早かった。
「やっと工場が動かせるのか!」
「設備があるなら、俺たちでやれる!」
「保存食を作れれば、かなり安定しますよ」
「木材加工なら任せてください」
「服の修繕だけじゃなく、新しく作れるなら助かります」
声が次々と上がる。
やる気がある。
それだけじゃない。
彼らには、“できること”があった。
元の世界で培った知識と経験。
それが、この世界でも生きる。
むしろ、この世界だからこそ必要になる。
「建物と設備は用意する」
俺は集まった人たちに言った。
「でも、動かすのはお前たちだ」
全員の視線が俺に集まる。
「俺は工場のプロじゃない。加工の専門家でもない。機械の細かいことも分からない」
だからこそ、言う。
「任せる」
その言葉で、空気が少し変わった。
命令されたから動くんじゃない。
任されたから動く。
その違いは、大きい。
「任せてください」
ひとりの中年男性が前に出た。
元食品加工工場の責任者だという。
「保存食、冷凍食品、乾燥加工。できることから始めます」
別の男が続く。
「木材加工なら、最初は建材と簡易家具からですね。職人が揃えば、もっと精度を上げられます」
若い女性が手を挙げる。
「縫製工場も必要です。今は服が足りていても、いずれ傷みます。子供は成長しますし」
その言葉に、俺は思わず頷いた。
そうだ。
子供は成長する。
服も靴も、今あるものを使い続けるだけじゃ足りない。
そういうところまで考えなければならない。
(……本当に、やることが多いな)
でも、不思議と嫌じゃなかった。
むしろ、こういう面倒な問題が出てくるほど、この街が本当に動いている感じがする。
「分かった」
俺は全員を見渡す。
「まずは、必要最低限の施設を作る」
そして、手をかざした。
「自動配置」
◇
次の瞬間、離れた工業区画の土地が動き始めた。
テリトリー掌握で全体を見ながら、施設を配置していく。
農業地帯から近い場所に食品加工場。
漁港近くに冷凍・加工施設。
林業エリアの近くに木材加工所。
住宅地から少し離れた場所に工具製造と機械整備工場。
住民が通いやすい場所に縫製工場。
さらに、それぞれを繋ぐ物流倉庫と道路。
建物が組み上がっていく。
壁ができ、屋根が乗り、内部設備が整う。
ラインが敷かれ、作業台が並び、冷凍庫が形を作り、木材を加工する機械が据えられる。
もちろん、すべて完璧に動かせるわけじゃない。
俺が作ったのは“箱”と“基本設備”だ。
そこから先は、人間の仕事。
「……すごいな」
誰かが呟いた。
だが、俺は首を横に振る。
「すごいのはここからだ」
「え?」
「これを動かすのは、お前たちだからな」
そう言うと、集まった人たちの表情が変わった。
驚きから、責任感へ。
そして――高揚へ。
「……やりましょう」
食品加工の男が言った。
「ええ。まずは保存食からです」
「魚の加工も急ぎたいな」
「木材は建材優先でいきましょう」
「縫製は作業着からですね。農業や工場向けの服も必要です」
次々に声が上がる。
会議というより、もう現場だった。
自分たちで段取りを組み始めている。
俺が口を挟む必要は、ほとんどない。
◇
数日後。
街には、新しい音が増えていた。
機械の動く音。
木を切る音。
針が布を走る音。
人が指示を出す声。
それらが、街のあちこちから聞こえてくる。
俺はその音を聞きながら、工業区画を歩いていた。
食品加工場では、農家たちが持ち込んだ野菜が選別されていた。
「傷んでる部分はこっち!」
「こっちは乾燥加工に回せる!」
「保存用の瓶、足りてるか?」
人が忙しそうに動いている。
その顔には疲れもある。
だが、同時に充実感もあった。
漁港近くの加工施設では、漁師たちが持ち込んだ魚を手際よく処理している。
「これ、干物にできるな」
「こっちは冷凍だ」
「この量なら市場に回せるぞ」
市場。
その言葉が出たことに、俺は少し驚いた。
もう、作るだけじゃない。
売ることを考え始めている。
木材加工所では、丸太が板材へと加工されていた。
職人たちが木目を確認しながら話し合っている。
「この材なら家具向きだな」
「こっちは建材だ」
「若いの、手元見とけ。無駄に削るなよ」
「はい!」
若者が真剣に頷く。
縫製工場では、作業着が作られていた。
農作業用。
工場作業用。
警察用の予備制服まであるらしい。
「サイズ違いも作らないとね」
「子供服も必要です」
「成長するから、少し余裕持たせた方がいい」
生活そのものを支える会話だった。
そして、工具製造所。
そこでは、農具や簡単な修理道具が作られていた。
「まずは鍬、鎌、ハンマー、釘、ネジ」
「機械部品も簡単なものからだな」
「壊れたら終わりじゃなくて、直せるようにしないと」
その言葉に、俺は思わず足を止めた。
壊れたら、直す。
当たり前のことだ。
でも、今までの俺は壊れたものを“スキルで修復する”ことばかり考えていた。
それじゃ駄目だ。
人が直せる。
人が作れる。
その状態にしなきゃいけない。
「……本当に、動き始めたな」
ぽつりと呟く。
隣にいた浮田が頷いた。
「あぁ」
そして、少しだけ笑う。
「もう、お前が全部出してる街じゃなくなってきたな」
「……そうだな」
その言葉が、妙に嬉しかった。
これが見たかった。
俺が何でも用意する街じゃない。
人が作る街。
人が回す街。
「やっと、少しだけ肩の荷が下りた気がするよ」
「まだ早いだろ」
浮田がすぐに言う。
「これからもっと面倒になるぞ」
「分かってる」
俺は苦笑する。
「でも、悪い面倒じゃない」
「それはそうだな」
浮田は工場の方を見る。
「人が生きてるって感じがする」
「あぁ」
俺は頷く。
街は、確かに変わった。
守られる街から。
生み出す街へ。
そして――
自分たちで動く街へ。
◇
その時だった。
ふと、頭の中に引っかかるものがあった。
SPМ。
地震を乗り越えた後、フトゥーロが告げた二つ目の厄災。
内部崩壊。
それが起こる場所。
(……SPМか)
俺は、少しだけ空を見上げた。
凛堂。
門脇。
柿原。
犬飼。
あいつらの顔が浮かぶ。
地震の後、一度くらい来るかと思っていた。
だが、来ない。
連絡もない。
こちらから行くには情報が足りない。
だが――何も起きていないと思うには、あまりにも静かすぎる。
「……悠真?」
浮田がこちらを見る。
「いや」
俺は首を振る。
「何でもない」
今は、この街が動き出したことを見届ける時だ。
そう思った。
だが、胸の奥に残った違和感は消えなかった。
そして――
その違和感は、決して気のせいではなかった。
◇
SPМ本部――会議室。
重たい静寂が、部屋全体を支配していた。
長机を囲むように並ぶ椅子。
そこに座るのは、この組織の中核を担う者たち。
強襲隊隊長、凛堂明日香。
戦術隊隊長、門脇誠司。
影撃隊隊長、影山駿。
支援隊隊長、世良芽衣。
そして――特殊隊隊長、桜井晴彦。
誰もが強者。
誰もが、この世界で生き残るための“力”を持っている。
だが――
その空気は、以前よりもさらに張り詰めていた。
「……で?」
最初に口を開いたのは、凛堂だった。
椅子に深く腰掛け、足を組んだまま、苛立たしげに言う。
「今回の議題は何だ」
門脇が軽く息を吐き、指を立てる。
「一つだ」
短く言い切る。
「黒瀬悠真」
その名前が出た瞬間、数人の視線がわずかに動いた。
「……やっぱり来たか」
凛堂がニヤリと笑う。
その笑みには、明確な“興味”があった。
「報告が上がってる」
門脇は淡々と続ける。
「東京は地震をほぼ無傷で乗り切った」
「死者なし。重傷者なし。大規模倒壊なし」
その言葉に、世良が目を細める。
「……へぇ」
「それ、本当に“人間”がやったの?」
「やった」
門脇は迷いなく答える。
「黒瀬悠真のスキルだ」
影山が静かに口を開く。
「……異常だな」
短い言葉。
だが、その評価は的確だった。
「さらに」
門脇は続ける。
「銀行を設立。通貨流通を開始」
「第一次産業、第二次産業も稼働」
「……は?」
凛堂が思わず声を漏らす。
「何だそれ」
「そのままの意味だ」
門脇は肩をすくめる。
「街じゃない。もう都市だ」
「……ははっ」
凛堂が笑う。
楽しそうに。
「やべぇな、あいつ」
「面白すぎるだろ」
世良が口元に手を当てる。
「私、ちょっと見てみたいかも♡」
「外部勢力は排除対象だ」
影山が即座に言う。
感情のない声。
「管理下に置くべき存在である」
「はいはい、堅いわねぇ」
世良が軽く笑う。
「でもぉ、有能なら取り込むって選択肢もあるでしょ?」
「規律に反する」
「うるさいわねぇ」
軽いやり取り。
だが、意見は割れていた。
◇
その時だった。
「……あの」
小さな声が、場に落ちた。
全員の視線が、自然と一箇所へ集まる。
桜井だった。
相変わらず頼りない表情。
弱々しい声。
だが――
誰も、その発言を無視しない。
「……どうした」
凛堂が低く言う。
「い、いえ……その……」
桜井は一瞬視線を落とす。
そして、ゆっくりと顔を上げた。
「黒瀬悠真は……危険です」
その一言で、空気がわずかに変わった。
「危険、ねぇ」
凛堂が腕を組む。
「何がだ?」
「統率力です」
桜井は静かに答える。
「個人の戦闘能力ではなく……“人を動かす力”」
門脇が小さく頷く。
「……同意見だ」
「だからこそ」
桜井は続ける。
「管理下に置くべきです」
自然な流れだった。
誰も違和感を持たない。
むしろ――
それが“正しい判断”のように思えてしまう。
「……まぁ、そうなるか」
凛堂があっさり言う。
「強ぇやつは、使うか潰すかだ」
「合理的だな」
門脇も頷く。
影山も短く言う。
「問題ない」
世良は軽く笑う。
「面白そうだし、賛成♡」
決定は、あまりにもあっさりだった。
だが――
桜井は、さらに一歩踏み込む。
「まずは接触を」
静かな声。
「協力要請という形で」
「……あぁ」
門脇が頷く。
「それなら自然だな」
「そして」
桜井は続ける。
「必要であれば――連行」
その言葉に、凛堂が笑う。
「いいねぇ」
「で?」
「最終的には?」
桜井は、ほんの一瞬だけ間を置いた。
そして――
「不要であれば、排除」
静かに言い切った。
誰も、反対しない。
「……妥当だな」
門脇。
「同意する」
影山。
「はいはい、それでいいわよ〜」
世良。
「決まりだな」
凛堂。
誰も疑問を持たない。
誰も違和感を抱かない。
それが“最適解”だと、全員が理解していた。
「では」
桜井が静かに締める。
「門脇隊に任せましょう」
「……了解だ」
門脇が立ち上がる。
「黒瀬たちと接触してくる」
「俺も行く」
凛堂が言う。
だが――
「強襲隊は別任務だ」
影山が遮る。
「……チッ」
舌打ち。
だが、引く。
「じゃあ好きにやれ」
門脇は軽く肩を回す。
「久しぶりに、あいつらに会えるな」
犬飼の顔が脳裏に浮かんでいた。
あの街。
あの連中。
だが――
今回は、ただの共闘ではない。
明確な“任務”だ。
「……監視は行う」
影山が静かに言う。
「当然だ」
門脇はあっさり頷いた。
会議は、それで終わった。
椅子が引かれ、各隊長が立ち上がる。
それぞれが、次の行動へと移る。
凛堂は不満げに肩を鳴らしながら出て行き、
影山は無言で部下に指示を出し、
世良は鏡を見ながら髪を整え、
門脇は軽くあくびをしながら歩き出す。
◇
そして――
静寂が戻る。
会議室に残ったのは、一人。
桜井晴彦だけだった。
扉が閉まる。
音もなく。
完全な静寂。
その中で――
桜井の表情が、変わる。
弱々しさが消える。
代わりに浮かぶのは――
冷たい、無機質な視線。
「……順調だ」
ぽつりと呟く。
声には一切の揺らぎがない。
「黒瀬悠真」
名前を口にする。
「予想以上だ」
ほんの僅か、口元が歪む。
「だが」
一歩、歩く。
静かに。
「国は二つもいらない」
その言葉には、確かな意思があった。
「どちらかが――消える」
窓の外を見る。
遠くに広がる東京。
あの街は、確かに動き始めている。
人が生きる街。
だが――
「さて」
桜井は小さく笑う。
「どこまで抗えるかな」
その視線の先には、
まだ誰も知らない“崩壊”があった。
そして――
SPМは静かに、
東京へと刃を向け始めていた。
読んで頂きありがとうございます!!
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