第5章 ドラゴンライダー・ユナの冒険 出発前
突然の宇宙船・ジェシカの登場で、ミズノとシオンは驚いた。
シオン「うわあああっ。」
ミズノ「え?もしかして、あなたはテクノの宇宙船?なぜテクノがファンタジーに?」
宇宙船・ジェシカは、簡単な自己紹介と惑星ノヴァを探索に行き、そのときに持っていたコロナの魔法書を魔王・サダに奪われてノヴァにばらまかれたため、ノヴァに住むユナとブルードラゴン・ギズモと共に、地球へコロナ魔法を消す魔法書、デリートコロナを探しに来たことを話した。
シオン「実はユナちゃんがノヴァの人だってこと、知ってたんだ。ノヴァの本に、外にいるブルードラゴンと、ユナちゃんの写真が載ってたからね。しかも、簡単な説明付きで。」
少女・ユナ「え?私とギズモが本に載ってるんですか?」
シオン「最新刊にちょっとだけだけどね。」
ミズノ「テクノは緑を嫌うから、ファンタジーには来ないと思っていたわ。」
宇宙船・ジェシカ「地球の自然環境をなかなか変えられないから、最近は、他の星に移り住むこと前提で、惑星探索に力を入れてたの。特に地球に似ている星・ノヴァの探索に。でも、ノヴァで地球人が生きていくのは無理だと判断が出て、今週いっぱいでノヴァ探索を一時中断することになったの。だから、これからはまた、テクノがファンタジーに来ることが少し増えるかもね。」
シオン「やっぱり地球人がノヴァに住むのは難しいのか、残念だなあ。ノヴァに行ってみたかったのに。」
宇宙船・ジェシカ「テクノの人間は魔法も使えないし、バイオレンススーツなしでは地球で生きられないから、あなた達ファンタジーはまだ恵まれてるわ。ところで、なんで今、死の森に行くの?まだ20年も時間があるのに。」
ミズノ「水の魔法使いがもう、私しかいないの。いるにはいるんだけど高齢化でね、森を歩くなんて絶対無理。外にいるブルードラゴンとユナちゃんの魔力なら、激しい死の森の攻撃に耐えられると思うの。」
シオン「ドラゴンの魔力は、人間から見れば無限だからね。ひょっとしたらこれが、死の森を打壊する最後のチャンスかもしれない。だから、ユナちゃんとドラゴンの助けが必要なんだ。」
ミズノ「ユナちゃん、私と一緒に死の森に行ってくれないかな?嫌なら別に無理しなくていいのよ。」
少女・ユナ「分かりました。ギズモがいるから、たぶん大丈夫です。」
宇宙船・ジェシカ「私はユナちゃんとギズモさんを無事に地球へ送り届けるという使命があるわ。だから、あなた達を乗せて一緒に死の森へ行くわ。」
ミズノ「ジェシカさん、ありがとうございます。死の森の言い伝えでは、今から50年前に誰もガイアになろうとしない地球人に、ガイア神が作ったゲームのようなもの。テクノと協力すれば、攻略が楽になると言われてるの。」
シオン「だったら今しかないですね。」
ユナ「じゃあ、ちょっとギズモに話して来ます。」
ミズノ「私も行きます。」
シオン「僕も。」
宇宙船・ジェシカ「じゃあ、みんなでギズモさんを説得しに行きましょう。」
全員ミズノの家を出て、ギズモのいる田んぼ跡へと向かった。




