第5章 ドラゴンライダー・ユナの冒険 シオンの目的
ユナは晩御飯をご馳走になり、それから五右衛門風呂に入って、お客様用の和室に布団を敷いてもらった。
ユナは布団に入って横になっていると、フランが話に来ようとしたが、フランの母親に”もう遅いから寝なさい”と注意をされ、フランは渋々自分の部屋へ戻って行った。
宇宙船・ジェシカ「じゃあユナちゃん、おやすみ。私達はこれからギズモさんの所へ行くから。外で寝るのが嫌なんだって。みんなが起きる頃には戻って来るから。」
少女・ユナ「はい。」
朝7時ぐらいに目が覚めると、フランが”朝食が出来てる”と呼びに来た。
そして、フラン、シオン、二人の両親とパン、目玉焼き、ミルクといった簡単な朝御飯を食べ始めた。
シオン「フラン、ユナちゃんはパパイヤがいるそうだから、ちょっとシリウスと取ってきて。そうだな、10個もあれば充分かな。それから、ユナちゃんにはドラゴンで連れてってほしい所があるんだけど、いいかな?」
シオンの父親「また図書館か?馬人間、また何かに食われたのか?」
シオン「あ、ああ、そうなんだ。」
シオンの父親「じゃあ、図書館の帰りにこれで馬人間を買って来なさい。」
シオンの父親は、シオンに2000円渡した。
シオン「ありがとう、父さん。」
朝食を食べ終え、少ししてからユナはシオンとギズモに乗って、空へ飛び立った。
シオン「実は、今日行くところは図書館じゃないんだ。隣村のミズノさんの所に。ほら、あの青い屋根の家。えっと、隣の田んぼ跡の草が生えた所に着地してもらえるかな。」
ドラゴンライダー・ユナ「はい。」
ギズモが翼をバタつかせながら着地すると、その音で、家の中から30代半ばの地味な着物を着た女性が出てきた。
シオン「ミズノさん、突然すいません。」
シオンとユナは、桧木で作られた家の中に案内され、ギズモは大きいので外で待つことになった。
ユナとシオンは、直径30cm程の大きな水晶が置かれたテーブルの椅子に案内されて座ると、ミズノがお茶を出し、ミズノも椅子に座ってシオンと話し始めた。
ミズノ「たぶんだけど、この子と外のドラゴンが水魔法を使えるって感じかな。」
シオン「はい、こちらはドラゴンライダーのユナちゃんです。外のドラゴンは、まさに水の神の化身です。」
ミズノはコクリと頷いて、ユナに話しかけた。
ミズノ「はじめましてユナちゃん、私はミズノと言います。」
ユナ「は、はじめまして。」
ミズノ「ユナちゃん、死の森を知ってるでしょ?このままだと、あと20年ぐらいでこの地球の森を食い尽くしてしまうらしいの。」
ミズノは、テーブルの水晶を手に持った。
ミズノ「で、その死の森の奥に、この水球をはめ込む木があるらしいの。そこに私と一緒に行ってほしいの。たぶんだけど、この水球をはめ込むと、死の森が消えてなくなるらしいの。」
シオン「この水球は、水の魔法使いじゃないと持てないんだ。」
突然、蚊程の大きさでユナの耳元にいたジェシカが、10cm程の大きさになって現れて叫んだ。
宇宙船・ジェシカ「ちょっと!!まさかそんな危険な所にこんな小さな子を連れて行く気!?」




