第4章 侍ストーリー ・もうええねん
茶畑を抜けて少し歩くと、キャベツ畑で老人の男女2人と若者男女2人の4人が、2m程の緑色のドラゴンを引きずって運んでいた。
ドラゴンは目を閉じて死んでいた。
ソータは、男の老人に呼びかけた。
ソータ「村井さん(むらい)さん!!」
村井「おお、ソータ。ちょうどいい所に帰ってきた。また、お前の作ったキャベツをこの子供のドラゴンが少しかじって死んでいたから、今みんなで除けているところだ。」
ミヤモト「こんにちは。」
ノリユキ・ノリコ「こんにちは。」
村井「こんにちは。もしかして、ソータの言っていた妹さんとそのお友達かな?」
ミヤモト「はい、ソータの友達です。残念ながらソータの妹はここには来てないんですが。すいません、ちょっとソータの作ったキャベツを買いに来たんですが、売ってもらえませんか?」
村井「ああ、そうですか。ソータ、ちょっとキャベツをひいて何個かあげなさい、お金はいいから。」
ソータ「分かりました。ちょっと皆さん、キャベツをひいて来るんで待ってて下さい。」
ミヤモト「ありがとうございます。すまんな、ソータ。」
ソータはキャベツ畑の方へ向かって走って行った。
ノリユキ「子供のドラゴンが死んでいる。やはり、ソータさんの作るキャベツはドラゴンキラーですね。」
ノリコ「確かに眠るように死んでるわね。」
ミヤモト「ノヴァの旧約聖書のドラゴンキラーかどうかは分からないが、ソータのキャベツがドラゴンを倒すのは間違いなさそうだ。」
ミヤモト、ノリユキ、ノリコの3人が話していると、男2人が歩いて近づいて来た。2人の男は黒いスーツを着た背の高い男と、黄土色のスーツを着て眼鏡をかけた男で、ミヤモトの見覚えのある刑事達だった。
背の高い男「ノリユキ君とノリコさん、君達の自宅から麻薬が出て来た。麻薬所持で君達を逮捕する。」
眼鏡をかけた男「先程、あなた達ドラゴンキラー同好会のエリカさんが自白しました。」
ノリユキ「クッまさか部長が捕まってたなんて!!」
ノリコ「それで集合場所に来なかったのね!!」
ノリユキは2人の刑事の隙をついて逃げようとしたが、道路沿いから10数人の警官達が畑へ押し寄せて来た。
ノリユキ「そんな・・・・。」
ノリユキはガックリと膝を落とした。
ミヤモト「ま、マジか・・・・まさか君達も・・・・最近の高校生はいったいどうなってるんだ・・・・。」
ノリユキとノリコは、警官達に囲まれて連行されて行った。
ミヤモトと村井達が呆然としていると、ソータがキャリーにキャベツを3個入れて戻って来た。
ソータ「ミヤモトさん、キャベツこれぐらいでいいですか?あれ?高校生の2人は?」
ミヤモト「ソータ・・・・今日はもうええねん。」
ソータ「ええねんってミヤモトさん、どうしたんですか?」
ソータは笑いながらミヤモトの方を見ていると、遠くの空から何かやって来るのが見えた。
ソータ「あ、あれは・・・・ブルードラゴン?」
ユナ「おーい、お兄ちゃん!!あれ?ミヤモトさんもいる!!」
ユナを乗せたブルードラゴン・ギズモはゆっくりとソータ達の側に着地した。
ギズモ「ミヤモトさん久しぶり、元気そうね。」




