第4章 侍ストーリー 旅の始まり
ミヤモトは、村長・エリカと共に山岳博物館を出て、駐車場の方へ行くと、レッドドラゴンとそれに乗った若い女が待っていた。
村長「ミヤモト君、これを。」
村長は、60cm程の刀をミヤモトに渡した。
ミヤモト「村長、これを俺に?」
村長「ああ。それは伝現代刀といって17万円するんだ。毎月1万円ずつ君の給料から天引きするから、大事に使ってくれ。」
ミヤモトは、宇宙船・シスカに誘拐されたときに、愛刀をどこかに失くしてしまい、今は代わりに木刀を持ち歩いていた。
ミヤモト「な、旅立ちだからくれるんじゃないんですか?ドラクエみたいに、銅の剣とかお金をいくらかくれる感じで。」
村長「ミヤモト君、現実はゲームみたいに甘くないんだ。君の給料は来月から、時給850円のだいたい20日分で、刀のローンと社会保障を引いて、そうだなあ、だいたい96000円ぐらいだ。ちょっと少ないと思うが、これからの旅、頑張ってくれ。」
エリカ「ミヤモトさんの手取りって、昔、私がしてた回転寿司のバイト代と同じくらいなんですね。」
ミヤモト「この爺!!人の給料のことを人前で言うな!!」
村長「ミヤモト君、もし君がキャサリンを倒すことができたら、君を役場職員として雇おう。晴れて君は地方公務員だ。」
ミヤモト「本当ですか!!よし、少しやる気が出てきた。」
ミヤモトのやる気が20上がった。
村長「エリカさんにはこれを。開けてみてくれ。」
村長は、エリカに薄い封筒を渡した。
エリカ「うわっ小切手ですか?」
村長「1000万ある。これからの旅に必要だからね、来月からは、君の口座に毎月50万円振り込むように、事務員に伝えておくよ。」
エリカ「ええ!?いいんですか?ありがとうございます。」
ミヤモト「ちょっと待て待て待て待て!!なんで女子高生が1000万で、俺が17万の刀なんですか?不平等すぎる!!」
村長は、ミヤモトを無視して話し続けた。
村長「それで高価な武器と防具でも買って、装備を整えなさい。」
エリカ「はい、ありがとうございます。私はこのドラゴン・キラー探しに、人生の全てをかけます。」
村長「よろしく頼むよ、エリカさん。」
ミヤモトは、2人のやりとりをポカンと眺めていた。そして、ミヤモトのやる気が5億ポイント下がった。
そんな中、黄土色のスーツを着て、眼鏡をかけた小柄な男と、黒のスーツを着た背の高い男が、駐車場に車に乗って現れ、車から降りると、ミヤモト達の側にやって来た。
そして、2人は警察手帳を見せた。
黄土色のスーツと眼鏡をかけた小柄な男「エリカさんですね、あなたの自宅の部屋から、合成麻薬が出てきました。あなたを麻薬所持で逮捕します。」
黒のスーツの背の高い男「話は署で聞きます、とりあえず車に乗って下さい。」
エリカ「チッこれから旅が始まるっていうのに・・・・いったい誰が密告を・・・・。」
エリカは、刑事達の乗って来た黒いセダンに乗せられて、その場からいなくなった。
ミヤモト「・・・・旅の始まりに・・・・いきなり逮捕?」
村長「おかしい、私の目に狂いはないはずだが・・・・。」
ミヤモト「麻薬所持で逮捕って、狂いすぎたろ!!しかも高校生で!!」
レッドドラゴンに乗った若い女・エルダ「さあ、さっさと行くよ。お侍さん、乗って。」
ミヤモトは、レッドドラゴンに服の背首の所を噛まれて持ち上げられ、ポンっと背中に放り投げられた。
ミヤモト「うわっと。」
レッドドラゴンの背中に、なんとか足から着地したが、落ちそうになり、必死にレッドドラゴンの背鰭にしがみついた。
エルダは、レッドドラゴンに言った。
エルダ「ヴィクトリー、出発よ!!」
ミヤモト「おいおい、出発ってどこへ?エリカは逮捕されて、案内人がいないんだぞ!!」
村長「ミヤモト君、1人旅になってしまったが、頼んだぞ!!」
ミヤモト「おい!!ちょっと待て!!おい!!」
ミヤモトは、レッドドラゴン・ヴィクトリーに乗って、エルダと共に、よく晴れた大空へ飛び立った。




