第3章 キャサリンの逆襲
サダ「痛タタタッ」
ソータから少し離れた所で、黒いスマホだったサダが元の姿に戻り、立ち上がった。
ノヴァ・キャサリン「あっサブリーダー。」
サダ「めっちゃ背中が痛いんだけど。ん?あれ、七色の男が倒れてるじゃない。しかも、血塗れじゃん。キャサリンがやったの?しかも、なに?その金のドラゴンは。売ったらかなりのお金になりそうね。」
ノヴァ・キャサリン「私じゃないわ、よく分からないんだけど、あの男が乗っていた車が、七色の男とその金のドラゴンだったらしいの。」
サダは、血塗れで両腕がちぎられて死んでいる男の方を見た。
サダ「うわっこの男を殺したのはあなたね、また派手にやったわね。それにしても、あの七色の男を私と同じように車に変えるなんて、あの男もなかなかやるわね、それを倒したキャサリンはもっと凄いけど。」
ヒカリ「俺達は村の中央市場で買い物をしてたんだ。すると、深い霧のようなものに覆われて、そこから意識がなくなって覚えてない。たぶん、眠らされたんだろう。」
サダ「それより、七色の男ヤバくない?ってか、もう死んでるんじゃ・・・・。」
ソータ「うぅ・・・・。」
倒れているソータから、呻き声が聞こえた。
ヒカリ「ソータ!!しっかりしろ、今助けてやるからな!!」
ヒカリは、倒れているソータを両手で抱えて飛び立った。
サダ「あっ逃げた!!」
ノヴァ・キャサリン「あの傷じゃもう助からないでしょ、七色の男は終わったわね。それより、今はあの宇宙船よ。」
キャサリンが見上げた青空に、巨大な宇宙船・シスカが現れた。
シスカは音もなく静かに、上空600mぐらいの位置で停滞していた。
シスカは男の位置を確認し、画像を拡大した。
宇宙船・シスカ「両腕が切断され、生命反応なし。死亡を確認。これより予定通りに、地球へ向かいます。」
シスカが宇宙に向かって上昇しようとすると、巨大なドラゴン達が体当たりをしてきた。
ノヴァ・キャサリン「逃がさないわよ!!」
地上では、ノヴァとなったキャサリンが両手を交互に大きく動かして、空に舞う多くのドラゴン達に、シスカを落とすように指示を出していた。
ドラゴン達は、シスカに体当たりをしたり、口から炎や光線を吐いたりして、シスカに激しい攻撃を開始した。
宇宙船・シスカ「うぅ・・・・ワ、ワープ・・・・ダメだわ、損傷が酷くてワープできない・・・・巨大化も縮小も・・・・全ての機能が不能・・・・。」
ドカンドカンボカンドキャンキュルルルルルル!!
シスカは煙を立てながら、少し離れた山の方へ墜ちていった。
何匹かのドラゴン達は、しつこく宇宙船・シスカを追いかけて行った。
ドドドドドドドドドド!!
墜落したシスカの方から、激しい地鳴りのような音がした。
サダ「やったわね、たぶん墜落して爆発したんじゃない?」
ノヴァ・キャサリン「そうね、後で見に行ってみましょう。ところでサブリーダー、私、ノヴァになったの。だから、もうこの村から出られないの。」
サダ「ええ?ほんとに?じゃあ、地上の領土はどうなるの?あなたが魔王じゃないから、すぐ他の誰かに取られてなくなってしまうわ。お金も不動産も土地も全部。」
ノヴァ・キャサリン「大丈夫。あなたに古代の超強力な魔術書の在処を教えるわ。それを手に入れたら、あなたが魔王となって、地上を治めるのよ。」
サダ「ええ?私が!!魔王を!?」
ノヴァの村から少し離れた小高い丘の上に、仰向けに寝ているソータと金色のドラゴン・ヒカリが立っていた。
ソータの背中からは、相変わらず血が流れ出ていた。
ヒカリ「ソータ、今助けてやるからな。」




