第3章 世も末だな
男の両腕の付け根から、ドクドクと血が流れ出て地面を覆い、男は、もはやキャサリンの言うことを聞くしかなかった。
男は、ヘルメットの角の部分で、宇宙船・シスカに信号を送った。
男『シスカ!!今どこにいる!!あのスーパー強い女に両腕をひきちぎられた!!助けに来てくれ!!』
宇宙船・シスカ『今現在、上空80キロメートルの地点にいます。了解です、今からひき返し、あなたの元へ戻ります。』
ノヴァ・キャサリン「連絡は着いた?ここまで来るのにどれくらいかかるの?」
男「・・・・分からない。」
ノヴァ・キャサリン「ふ~ん、そうなの。じゃあ、それまで暇だから、ちょっとこの車で遊ばせてもらうわ。」
キャサリンは、男の乗っていた、ひっくり返った車を持ち上げて、空に放り投げ、落ちてきたところで蹴りとパンチを入れた。
キャサリン「セア!!トア!!」
ドーーーン!!
車は屋根に穴が開き、助手席側のドアが外れかけになって地面に落ちた。
男「クッ・・・・俺のスーパーレアアイテムが・・・・。」
しかし、男はあまりの激痛で、キャサリンの暴行を見る余裕がなく、ただただシスカの到着を待つしかなかった。
キャサリンがさらに、車を壊そうとすると、数体のヒューマノイド達がやって来て、キャサリンにショックガンを放った。
ノヴァ・キャサリン「チッ面倒なのが、またやって来たわ!!セア!!トア!!」
キャサリンが倒しても倒しても、次から次へとヒューマノイド達がやって来た。
ノヴァ・キャサリン「これじゃあキリがないわ。こうなったら・・・・エイヤ!!」
男「ギャアアアアアアアア!!」
キャサリンは、男の胸にパンチを放ち、キャサリンの右拳が背中まで貫通した。
男「グワアアアア!!シスカ・・・・この星は・・・・この女がいる限り無理だ・・・・。」
宇宙船・シスカ「どうしました?まもなく着きます。」
宇宙船・シスカに男からの応答はなかった。
ノヴァ・キャサリン「誰か知らないけど、さよなら。」
キャサリンが右拳を男の胸から引き抜くと、男はグッタリと倒れて、項垂れて死んだ。そして、ヒューマノイド達は、村人風の人間の姿に変わった。
村人達「ここはいったい・・・・。」
「俺は今まで何をしてたんだ?」
「ここは、いったいどこなんだ?」
ノヴァ・キャサリン「あの男が死んだから、みんな元の姿に戻ったみたいね。あっあれは・・・・七色の男・・・・。」
キャサリンが先ほど放り投げて壊そうとした男の車の方を見ると、ソータと金色の2メートルほどのドラゴン・ヒカリが横たわっていた。
ソータは、背中から血がドクドクと出ていて、左腕がちぎれかけていた。金色のドラゴン・ヒカリが目覚めた。
ヒカリ「う・・・・う~ん、ここはいったい・・・・ん?あれは俺の尻尾?なんか、俺の体が大きくなってる。なんでだ?」
自分の姿が、セキセイインコからドラゴンらしい体つきになってるのに疑問を感じながらも、ヒカリは隣で血塗れになっているソータを見て、青ざめた。
ヒカリ「ソータ!!ソータ!!いったいどうした?その怪我はいったい!!ソータ!!ソータ!!しっかりしろ!!」
キャサリンは、ソータに近づいた。
ノヴァ・キャサリン「やっぱり七色の男だわ。なんで、あなたがここにいるの?」
そして、ヒカリの方を見て言った。
ノヴァ・キャサリン「なるほどね。たぶん、車が七色の男で、車の能力があなただったというわけね。あなたは、私と同じドラゴン。七色の男のオーラがドラゴン化した姿ね。」
ヒカリ「そうだ。俺はソータの光のオーラがドラゴン化したもの。俺の体がドラゴンぽくなっているのは、お前が何かしたのか?」
ノヴァ・キャサリン「・・・・そうねえ・・・・たぶん、私がノヴァになったからかな?」
「ギャー!!ギャー!!ギャー!!」
ヒカリが奇声のする空を見上げると、巨大な多くのドラゴン達が飛び始めていた。
ヒカリ「なるほどな・・・・お前がノヴァになるとは、世も末だな。」




