第2章 タダルウェイブ!!
一 20:00 カサブランカ市 裏山 一
薄暗い空のもと、20人のブラックナイトと山賊のワルド、ジーザス、そして魔法使いのサダが集まっていた。
ワルド「あれがブラックナイトか。う~う~と、どいつもこいつも唸ってばかりで、気味が悪いな。」
ジーザス「はい。完全に病んでますね。」
サダ「全員揃ったみたいね、山賊の2人もいるし、じゃあ、出発よ!!ムーブメント改・ポナ村へ!!」
サダ達は、ポナ村の森友神社の入口に着いた。
サダ「さすがに、まだ七色の男の寺までは、少し距離があるわね。トランスフォーム・オウンセルフ!!」
サダと山賊のワルド、ジーザスは、村人風の姿になり、ブラックナイト達は、薄暗い夜の闇に溶け込んだ。近づけば、そこにいるのが何となく分かる感じだった。
ジーザス「ブラックナイト達、特に変身してないですね。」
ワルド「俺達も、この暗さじゃ変身しなくてもいいと思うんだが。」
サダ「さあ、行くわよ!!」
サダはいつも、20時になると寝ているので、少し眠そうだった。睡魔と闘いながら、なんとか歩いていた。そして、歩いて20分ほどで、ソータ達の住んでいる寺へ着いた。
ソータ達はテレビでちょうど、ワールドカップを見ていた。
ミヤモト「今回は、優勝候補敗退が多いな。」
ミーナ「サムライの国、なんかセコい事して、決勝トーナメントに進んだね。なんか、私の想像と違うんだけど。最近のサムライは。」
ミヤモト「何を言い出すかと思えば、このアバズレ女は。あれは、ちゃんとルールに乗っ取った戦略だ。」
ミーナ「まあ、あんな勝ち方をして進んだところで、決勝トーナメントでは勝ち上がれないわ。せめて、1点でも取って引き分けるぐらいじゃないと。サムライの国は、まだまだね。」
ミヤモト「で、お前はどこの国を応援してるんだ?」
ミーナ「私はもちろん・・・・?!」
ミーナが言いかけたとき、う~う~という呻き声が響いて来た。
ミーナ「ちょっと何?気持ち悪い。」
ミヤモト「外からのようだな。ちょっと見て来る。」
ソータ「俺も一緒に行きます。ヒカリ!!」
ヒカリ「はいよ。」
ヒカリは、ソータの左肩にピョンと飛び乗った。
表に出てみると、村人3人が並んで立っていた。
サダ「お久しぶりね、七色の男さん、おサムライさん。」
ソータ「お前は、また例の。」
ミヤモト「街で噂のお金大好き女だな。」
ミーナとユナも、障子を開けて、寺の廊下からサダ達を見下ろしていた。
ユナの左肩の上にいるギズモが、ブラックナイトの存在に気付いた。
ギズモ「気をつけて!!あの3人の後ろに、何かいるわ!!」
サダ「ジーザス!!メモ!!メモ!!七色の男の左肩に黄色い鳥、ドラゴンライダーの子の左肩に水色のトカゲ!!あれが、以前ドラゴンだった者達の今の姿よ!!」
ジーザス「了解!!ジーザスは、作業着の胸ポケットからボールペンとメモ帳を取り出して、メモをし始めた。」
ミーナ「どうやら、私達の様子を見に来たようね。」
ミヤモトは、刀を抜いて構えた。
サダ「ブラックナイト達!!頼んだわよ!!」
サダ、ワルド、ジーザスの3人は後ろへ下がり、ブラックナイト達20人が、黒いショートソードと盾を構えて前へ出てきた。
ギズモ「ユナ!!魔法を!!タダルウェイブ!!」
ユナは、右手を前に出して、魔法を唱えた。
ユナ「タダルウェイブ!!」
大波が1つ現れて、ブラックナイト達の方へ襲いかかった。
ワルド「おいおい!!マジか!!これじゃあ、流されてしまう!!」
ジーザス「ヒエエエエ!!」
サダ「2人とも、こっちこっち!!」
サダ達は、波がギリギリ当たらない寺の右隅に逃げた。
ワルド「うおおおお!!」
ジーザス「ヒエエエエ!!」
サダ「クッ!!」
大波は、ブラックナイト達を呑み込み、サダ達3人の目の前を通り過ぎて行った。




