星の名は
ソータ「スパーク・ナックル!!」
魔王「グハッ」
ソータの右ストレートが魔王の胸に当たり、魔王は奥のテーブルまで吹っ飛んで倒れた。
魔王「イタッ」
魔王は腰を擦りながら、テーブルにもたれて立った。
ソータ「どうした!!魔王!!お前の力はそんなものか!!いくぞ!!」
ソータの何発もの拳が魔王に襲いかかり、魔王は顔面を防御するのに精一杯だった。
ノヴァ「ウフフフフッどうやら魔王には、ソータに対抗する武器が無いようね。」
サダ「そ、そんな・・・・七色の男と魔王様の相性が最悪なんて・・・・。」
ソータに対抗する武器は、魔王の拳だった。しかし、魔王は殴り合いの喧嘩なんかしたことがない。ノヴァの言うとおり、今の魔王に、ソータに対抗する武器は無いようなものだった。魔王は、ソータのボディーブローを何発もくらい、倒れて疼くまった。
ノヴァ「ソータ!!とどめを!!」
ソータ「魔王!!これで終わりだ!!」
ソータは、ぐったりとした魔王の胸ぐらをつかんで立たせた。
ソータ「さらばだ!!魔王!!ファイナル・スパークナックル!!」
ソータの渾身の右ストレートが魔王の顔面に入ろうとしたとき、サダは魔王に向かって魔法を唱えた。
サダ「トランスフォーム・オウンセルフ・ノヴァ!!」
魔王の姿がノヴァになり、ソータは殴る寸前で、右ストレートを止めた。
ノヴァ「な、魔王を私の姿に変えるなんて!!グハッ。」
ノヴァは、背中を右手で押さえて倒れた。
ノヴァ「ま、まさか、あなたがこんなことをするなんて・・・・。」
オババ様が、小槍・ノヴァ殺しでノヴァの背中を刺して抜いていた。
オババ様「私はノヴァとなって、永遠の命を貰うことにしたわ。そして、いつまでも青春を謳歌するわ。さあ、さっさとハート型のゼリーにお成り!!さあ!!さあ!!」
オババ様は、さらに2回、今度はノヴァの腹に小槍を刺した。ノヴァの体から、透明の綺麗な水が、大量に流れ出ていた。
オババ様「この綺麗な水が、あなたの血?」
ノヴァは苦しそうに答えた。
ノヴァ「ハアッハアッハアッハアッ。そうよ、これが私の血。この村の水の権利は、私が持っている・・・・もし、あなたがノヴァになったら、永遠の若さと、この星の全てを手に入れれることでしょう・・・・でも、それと引き換えに、ノヴァはこの村から出ることが出来ない・・・・この村から1歩でも出ると、ノヴァは死に、星も死惑星となる・・・・。」
そう言うと、ノヴァの姿は消えて亡くなり、空中に10㎝程のピンクのハート型のゼリーが、浮かんでいた。ノヴァに召喚されたソータの姿も消えて、いなくなっていた。
オババ様「これがゼリー?これを食べるとノヴァになれるのね。でも、この村から1歩も出れないなんて・・・・ちょっと迷うわ。」
サダ「オババ様!!早くゼリーを食べて!!早く!!」
外は大雨と大風が吹き始め、震度6の地震が起きて、村のあちこちの建物が崩れ始めた。
オババ様「わ、分かったわ。」
オババ様は、ゼリーをかじって呑み込み始めた。
オババ様「不味い!!不味すぎる!!オウエッオエオエッ!!」
オババ様の吐き気が止まらなくなった。
サダ「オババ様!!なにやってるの!!さっさとゼリーを呑み込んで!!」
オババ様「無理無理!!こんな不味い物、私には無理!!」
そう言ってオババ様は、床に、かじりかけのゼリーを落としてしまった。
外には、巨大なハリケーンが現れ、雷が鳴り響き始めた。
サダ「このままじゃ、みんな死んでしまう!!」
サダは、地震で揺れる床を這いながらゼリーを拾い、オババ様の所へ行き、オババ様の口の中に無理矢理ゼリーを押し込んで、口を両手で押さえた。
サダ「さあ、オババ様!!ゼリーを呑み込みなさい!!」
オババ様「ウググググ・・・・ゴクッ。」
オババ様は両目から涙を流しながら、ゼリーをなんとか呑み込んだ。
オババ様「オウエッオエエエエッオエッオエッオエエエエエエエエッ!!」
オババ様がゼリーを呑み込むと同時に、地震はおさまり、雨風は止んで、青空が広がり始めた。
サダ「ふう、なんとか間に合ったみたい。」
オババ様「オウエッオエッあなたは酷いことをする女ね。オエッオエッオエッ。」
サダ「これで、この星は救われた。私はこの星・ノヴァを救った女よ!!」
この星の名は、ノヴァだった。




