魔王の拳
魔王「どうやら、あの喫茶店の中にノヴァがいるみたいだ。」
白い三角形のお洒落な建物のガラスの入口扉に、"喫茶ノヴァ"と書かれていた。
サダ「分かりやす!!それにしても、この建物、サンドウィッチみたいですね。」
オババ様「向かい側の店では、お金を売っているわ。100円玉3個が、キャベツ1個だって。」
向かい側の店は、青いトタンでできた倉庫みたいな店で、儲けてなさそうな感じだった。
サダ「ポナ村へ行ける人しか金は要らないから、余り売れてないみたいね。」
魔王達3人は、喫茶ノヴァへ入ると、白黒のメイド服を着た一人の少女が、カウンターにいた。緑色の光線は、少女の頭を指していた。
少女「いらっしゃいませ、喫茶ノヴァへようこそ。空いている席へどうぞ。」
魔王達3人は、入口近くの四角いテーブル席に座った。
店内に客は一人もなく、客は魔王達だけだった。メニュー表を持って、メイド姿の少女がやって来た。
魔王「まじか!!もしかしてノヴァ?」
少女「そう。そういうあなたは、もしかして魔王?普通の青年て感じじゃん、魔王っぽくないわね。私の所までやって来るとは。さすが魔王ね。とりあえず、何か食べる?」
毒入りコーヒー キャベツ1個
毒入りココア 白菜1個
毒入りケーキ キャベツ3個
毒入り日替り定食 牛肉100g
毒入りノヴァ定食 鶏肉200g
魔王「全部毒入りじゃないか!!」
サダ「しかも、キャベツとか肉とか、持ってないし。」
オババ様「メニュー少なくない?」
ノヴァ「魔王なだけに、特別裏メニューよ。さあ、どれにする?」
サダ「魔王様、とりあえずノヴァを、その小槍で殺しちゃって下さい。」
オババ様「ちょっと待ちなさい。ノヴァを殺したら、天変地異が起こって地球の生物が絶滅してしまう。」
ノヴァ「そうよ。だから、あなたは私を殺せない。あなたは、生涯、私の生産した勇者を倒し続けるか、自分の元いた宇宙へ帰ることね。食べないのなら、さっさと店から出て行って。邪魔だから。」
サダ「なんか腹立つわね。」
魔王「オババ様、ノヴァになってくれないか?」
オババ様「え?あなた何を言ってるの?」
魔王「さっきノヴァを検索したとき、ノヴァを倒すと、10秒間ほどハート型のゼリーになるらしい。そのゼリーが消滅すると、この星が破滅へ向かうが、そのゼリーを消滅するまでに食べれば、食べた者がノヴァになれると書いてあった。」
ノヴァ「魔王は、そんな事まで分かるの!!そう、でも、あなたに私を倒せるかしら?あなたの天敵を見つけたわ。私は、この星に住む者なら、誰でも勇者として召喚できる!!出でよ!!ソータ!!」
ノヴァの隣に、横たわって寝ているソータが現れた。
ノヴァ「ノヴァの祝福!!体力全回復!!ソータ、魔王を倒して!!あなたなら勝てるはずよ!!」
横たわって寝ているソータは立ち上がり、髪が金髪になって、七色の男になった。
ソータ「うおおおお!!俺は勇者・ソータ!!魔王、お前を倒す!!」
オババ様「まさか、ソータが勇者となって現れるなんて!!しかも、寝巻きじゃない!!」
ソータは、青と白の縦縞の寝巻きを着ていた。
サダ「魔王様、楽勝です。ソータの力はルーファス団長と互角。ルーファス団長に圧勝した魔王様なら、七色の男なんて楽勝です。」
サダは、魔王の方を見ると、空間の画面を見て手が止まっていた。
魔王「こ、これは・・・・。」
サダ「魔王様、さあ、早く武器を召喚して七色の男を倒して下さい。」
魔王の検索画面には、"魔王の拳"と表示されていた。




