お父さん、突破する
朝食の時から朝子さんは私の顔見るたびに何だか鼻で笑っていた気がするのは気のせいか
クライアントとの打ち合わせ中にふと朝の事を思い出していた。
打ち合わせが終わり同僚の秋山君(29才)に声をかける
「秋山君、私も買ったよ!なかなか楽しいよあれは!」
『でしょ、ダンジョンにひたすら潜って敵を倒して武器やら防具やらアイテムやらを手に入れてそれがレアとかレジェンドとかだった日にはたまんないっすよね!』
「あっ、私はまだまだそこまでじゃないけどね。始めたばかりだからね。」
『高山主任はいまどこですか?最初の方なら戦蟻の巣くらいっすか?』
「・・・訓練の洞窟だが。」
『・・・チュートリアルじゃないっすか。』
「・・・スライムがね、わらわらと出てくるんだよ。槍で突いて、刺して、叩いてね。でも間に合わないんだよ。だからHPがやばくなったら回復の石碑まで戻るを繰り返してるところだよ。」
『・・・・・・高山主任、回復の石碑のある周りにいくつもある松明がありますよね。』
「・・・あるね。あれがあると周りが明るいし安心するよね。それに明るいせいかスライムが近づいてこないんだよね。」
『・・・高山主任、スライムは火が苦手なんですよ。』
「・・・へぇ、火が苦手なんだぁ。」
『・・・松明を取ってですね、それで攻撃すると一撃です。』
「秋山君、あの松明は取れるのかい?」
『・・・とれるんです。』
「・・・そうなんだぁ。」
『・・・そうなんです。』
帰宅後、ゴウケンは10分で訓練の洞窟を突破した




