お父さん、魔物に初遭遇
ゲームを始めると壮大な音楽が流れ始めた
そして、高山賢一、いや槍戦士のゴウケンは薄暗い場所に立っていた。
どうやら洞窟のようだ。後ろを振り返ったがそこには壁しかなかった。
「ここがスタート地点か?進むしかないか。」
前に進むしかないと思い振り替えるとそこに一人の老人が立っていた。
「ひーっ」
ビックリした、心臓がばくばくしている。
「ここは、訓練の洞窟じゃ。冒険者になったばかりのお主のような輩が最初に訪れるダンジョンじゃ。」
老人は驚く私を無視して話し出した。
「このダンジョンには強い魔物はいない。しかし、侮ると痛い目に遭うから気を付けるのじゃぞ。」
「すいません、私はゴウケンと申します。教えていただきたいのですが、このダンジョンにはどの様な魔物がいるんですか?」
「・・・」
「あのー、」
「・・・」
「あのー、すいま」
「訓練の洞窟の入り口でうるさいわい。さっさといけ。あくまで訓練じゃ。死にはせんわい!」
むっちゃ怒られた
老人に急かされ私は洞窟の奥へと進んでいった。
しばらくすると奥から何かが近づいてくる気配がする。
私は槍を構えながらその場で待つ。
『・・・』
私の前に現れたのはゼリー状の何か。スライム?
何かは解らない。表示も『???』としか表示されていない。
ソイツはゆっくりゆっくりと近づいてくる。
「取り敢えずは攻撃してみるか。えいっ!」
グチュ
ソイツは槍を刺しても効いていないのか近づいてくる。
「くそ、このこの、くそ、えい!」
よく見るとHPバーが少しづつ減って槍を5回射したところで光になって消えた。
「うへーっ、結構ヤバイな。複数で来られたら対処できないよ。んっ?」
何か視界の端が点滅している。意識してみると目の前にはウィンドウが表示された。
『魔物初討伐 スライム』
なるほど、倒さないと初見の魔物は名前も解らないのか!
あーなんだか、楽しくなってきたー!
「燃えてきたぜー!」
私は槍を構えながら全方位に警戒しながら少しづつダンジョンの奥へと進んでいった
その時、私は気付かなかった・・・
ヘッドセットを被りながら「燃えてきたぜー!」と叫ぶ私を
口をポカーンと開けながら見つめる朝子さんが部屋に居たことに




