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お父さん、怒る

魔羊の平原を抜けると大きな広場に転送された。

そこには、多種多様な冒険者?がいた。

何人かで集まってワイワイと話をしている者や、露店で武器やら防具やらアイテムやらを購入している者、掲示板の前で話す者、いろいろだ。


「ここは、どこなんだ?」


『ここは初心者の広場じゃよ・・・』


「ひーっ」


何気に呟いた言葉に突然後ろから声がかかる

振り替えれば訓練の洞窟にいたあの怒りっぽい老人がいた。

この人は人を脅かすのが好きなのか?


「お久しぶりです、洞窟以来で・・・」


『ここでは洞窟と平原で魔物やダンジョン、それにスキルなどを学んだヒヨッ子冒険者が本格的に次に進むために武器や防具などを揃え仲間を見つけクエストをこなしていく初級冒険者の拠点となる場所じゃ。』


この老人は基本人の話を聞かないな・・・


『聞いておるのか若造!』


「ひーっ、き、聞いてます、ちゃんと聞いて・・・」


『ワシの名はオウル、お前みたいな若造を導く者じゃ。わからないことがあればワシに聞け、色々と教えてやる。』


「・・・」


『聞いておるのか若造!』



どうやらヤバイ爺さんに絡まれたようだ。

人の話を最後まで聞かないくせに自分の話は聞けと言う。こんな爺さんがいるから最近の老人はたちが悪いと言われるのだ。

そうこの前も電車で席を譲ろうとしたら要らんお世話だなんだと怒鳴り散らかしたいた。

そういえば、学生の時の教員も人に話を聞けと説教したかと思えば聞いてるだけで返事がないと怒鳴り出し返事をすればまだ話の途中だと怒り出す。

あぁ、なんだか腹が立ってきた。私は今非常に腹が立ってきた。


『・・・・・・という訳じゃ。わかるな、期待しておるぞ若造!』



『ん、聞いておるのかわかぞ・・・』


「やかましいはじじい!さっきから若造若造聞いてるのか聞いてるのか、爺さん、あんたが人の話を聞いてるのか?なにが導く者だ、人の話を聞かない者がどう人を導くって言うんだよ。えっ、どう導くって言うんだ!あんたみたいな爺さん・・・」


『では、施設の説明をしてやろう。あそこに見える露店では・・・』


まじか、本当に人の話をここまで聞かない奴がいるのか。

見ろよ、まわりの冒険者達がこっちを遠巻きに見てるよ。爺さん、あんたこの広場でやっかいな爺さんだって思われてるんだぞ、それでいいのか?


「お爺さん、私もついカッとなってしまいました。それは謝ります。すみませんでした。でも、もう少し人の話を聞いた方がいいですよ。それでは失礼します。」



私はそう言うとその場を離れ今日はログアウトした。

明日はあの老人と仲直りできればいいが・・・




『おい、今の見たか・・・』


『あ、あぁ・・・NPCのチュートリアル爺さんになんか怒鳴り付けてたよなかわいいニット帽のガチムチ・・・』


『コエー・・・』


『見ろよオウル爺、説明中に相手が居なくなったからバグって震えてるし(笑)』


『ほんと、ひと(NPC)の話は最後まで聞いてやれよなぁ』

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