61日目 買い出しと二の腕
8月31日(月)
午前5時半
夜中に何回か起きるも謎の夢は見た気がするが妻らしき夢を見た記憶はない。
足の攣りはそれ程でも無く普通に起きて2階の雨戸を開ける。
1階に行き雨戸を開け妻に挨拶をし神棚に行き神様に朝の祈りをする。
朝のルーティンを済ませて少量の朝食を取る。
ちなみに朝食はルーティンには入っていない。
午前7時
燃えるゴミをまとめ捨てに行くと今日はまた凄い勢いでゴミが散乱していた。
ここは近くに大きな寺があり人が立ち入れない森林がある事からカラスの巣が一杯ある。
なのでカラスは常に徒党を組み連携しゴミを漁るのだ。
しかも燃えるゴミの日(生ゴミの日)をよく知っている。
「またか…もう何でゴミを網の中に入れないかな?」
まぁ何となく分かる気がする。
決まって最初の人がゴミを捨てる際自分のゴミを死守するのに網の上に石を乗せるのだがそれが鉄壁過ぎて次にゴミを入れる人が入れ辛くなるからだ。
男の人はきっと面倒なのでそのまま網の上に置いて仕事に行く負のスパイラルが発生する。
妻なら気がついて掃除するがさすがに毎回コレではな
散らばったゴミ袋を見ると燃えるゴミの日なのに指定のゴミ袋では無い様だ。
本人らしきゴミと分かる物も散らばっており、自分が犯人だよと分かってもらう為に今日は敢えてそのままにした。
午前10時
明日いよいよ女友達3人がウチに来てくれる。
前にも言ったが妻と私の共通の友人で最初に妻と出会ったデザイン会社の先輩、同僚達である。
こんな嬉しいことはない。
妻としては初の女性の友人からお線香をあげて頂くので心待ちにしているのではないかと思う。
昔になるが生前妻はこの3人とよく遊んだものだ。
スキーやキャンプ、社員旅行と個人同士の旅行など沢山遊びに行ったものだ。
その当時の写真も多く妻の仏前横に一杯飾られている。
明日持て成すのに買い出しに行こう。
車で近くの大型スーパーに来た。
色々買ったがお酒も入るのでつまみ的な物をチョイスした。
焼き鳥、シーザーサラダ、枝豆、サラダパスタ、酒のつまみになる菓子類や乾き物に本命の酒類と結構な重さになった。
全てが4人前なのでお金も結構掛かったが明日は特別だから気にはしない。
帰りの車で信号待ちをしていると親子連れが手を繋いで歩いていた。
あぁーいいねー
ふとお母さんの二の腕のポニョ感が目に入った。
そう言えば私は妻と2人並んで歩く際は必ずポニョっとした妻の二の腕を堪能しながら歩くのが好きだった。
気持ちいいし凄い落ち着くのだ。
汗ばんだ時は避けたが春、秋などは堪能シーズンでつまんだり大きく触ったりとイタズラしながら歩くのが好きだった。
妻本人は何も言わない。
いつもの事だと思っていたのだろう。
いや、汗ばんでいる時は触ろうとすると「汗かいてるよ」と注意してくれてたな
家でもよく後ろから抱え込む様に抱きつき腕を絡めて彼女のポニョ感を堪能する。
周りからしたら初老の老人が何やってるんだって言われそうだがとにかくそれが私の日課だった。
もう触れぬ寂しさと肉の要求は叶わない。
それは私が死んだ先でも味わえないんだ。
思わず目が潤み出す。
やるせないな…
午後3時
あ、サンダル買うの忘れた。
サンダルが1人分足りないのに気づく
駅前の百均に行き、ついでなんで納骨式に飾る花を買って行こう。
駅の反対側でまず先週出したYシャツのクリーニングを取りに行く、次に花屋に行き花を見繕ってもらう。
何をどうすればいいのか分からない。
取り敢えず妻の好きな薄ピンク色と白い花をチョイスしてもらいそれを二組作ってもらった。
あー百合の花もいいなー花ってどうやって飾るのかな全く分からない。
百均に行きサンダルを買う。
トイレカバーも買う。
花瓶で使えそうな物も買う。
明日の為にお菓子類と乾き物も追加で購入した。
急に酷い立ちくらみに襲われ売り場で倒れた。
買い物カゴに伏して取っ手が取れる。
幸いにも取っ手はすぐ直ったがクラクラして立てない。
誰も居ないレーンだったので一人で立ち上がるのに悪戦苦闘しながら何とか立つ。
何だろ…食事が少ないだけでこんな酷くなるものか?
息もゼェゼェと息苦しい。
動悸が酷い。
この間の病院では全て健康だったのに…
暫く売り場の棚に捕まりクラクラする状態が治るまでじっとしていた。
こんな酷いのは妻の葬儀以来だ。
レジを済ませて帰ろう。
午後5時頃
家に戻る。
家計簿を付ける。
8月も今日で終わりか…
今月は一杯買い過ぎた。
急にテンションが下がる。
経済するつもりが今月凄い金額まで膨らんだな
27万近くか…
来月も既にお坊さんと納骨代だけで10万は使うしこの三ヶ月だけで軽自動車と思っていたが普通乗用車を買える金額まで膨らんでいる。
必要経費とはいえこれは結構キツイ
人が亡くなるってそれだけで恐ろしくお金が掛かる。
生活費を工面しても追いつかないお金の問題。




