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大好きな妻が亡くなった  作者: ゆき


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42日目 礼服を買いに行く


8月12日(水)

午前10時頃

義母葬儀の為に礼服を買いに行く。

妻の時と違い時間とネットで調べる(考える)余裕があったので先ずは礼服を安く買える店があるか調べてみる。

以前専門店で見た様な高級素材で物凄く高価な物は買えないのでもっと安い所を探す。

ネットによると量販店や○オ○の紳士服売り場であれば品質も良く安く買えるらしい。

早速近くのショッピングモールに行く事にする。


午前11時

3階の駐車場に入れ紳士服売り場を探す。

目的の売り場は2階にあった。

先ずはざっと品物を見る。

2万9千円ぐらいか、専門店の約1/3の価格で生地も悪くない。

デザインは?

ステッチの入り方と生地の違いぐらいでどれも見た目が変わらない(様に見える)。

ここは3シーズン着れそうな生地の厚みで選ぶと言う庶民的な選択をとる。

体型はガリガリだからA体かな

Y体でも行けそうだが胸があるのでA体にした。

ちなみに以前はBB体なのでどれだけ違いがあるか分かると思う。

(細身←Y、A、AB、BB、E→太め)

店員さんを探し早速試着する。

うん、悪くない。

コレでいいや裾上げしてもらおう。


裾上げに1時間掛かるらしい。

むむ、チノとかジーンズ並みに早く出来る物なんだ。

妻の時も初めからココに来ておけば良かった。

無駄に8千円も取られずに即決で決められたのに…まぁ普段礼服なんか着ないから分かるはずもないし妻の時は服を真剣に考える心の余裕すら無かったから仕方がない。

レジでお金を払い店を出る。


1時間あるので食材と日用品を買いに行く。


1時間が経ち出来上がりを確認し問題無いのでさっさと帰ることに

以前なら色々店を回ったものだが一人だと只々苦痛でしかない。

二人で並んで話しながら笑いながらショッピングをするのが当たり前の日常だった。

妻と付き合い始め結婚し今までの時間はざっと40年近く、その時間はもう2度と来ない。

妻は雑貨店が好きでよく道草をした。

そんな店先を側から見ていると物凄く胸が締め付けられる。

向かいの服飾関係の店も好きだった。

正面の店もよく二人で入った。

何だよ…これ

歩いてエレベーターに乗るだけなのに帰る動線が妻の好みの店ばかりだ。

エレベーターの前に来る頃には目が潤んでいた。

常に思い出が付き纏う。

40年の思い出は何処にでもある様だ。

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