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章末ナレーション ――「祈りの行方」
列車の汽笛が遠ざかる。
夜の首都に、静かな風が流れていた。
誰もいないホーム。
錆びた線路の上に、月光が細く落ちている。
その静寂の中、語りかけるような声が響く。
――鉄道が“信仰”である限り、人はそれに祈る。
だが、鉄道が“心”となったとき。
祈りは、行動へと変わる。
祈りはもう、空へ向けられたものではない。
それは、地を這い、レールとなって未来を目指す。
止めようとする者がいようとも――走る者は、必ず現れる。
カメラがゆっくりと引いていく。
都市の街灯が一つずつ消え、画面は黒へと沈む。
そして、静かな闇の中に白い文字が浮かぶ。
第3章・第3節:「議会聴聞 ― 封じられたレール」
汽笛が、遠くで一度だけ鳴った。
その響きは、まるで次の物語を呼び覚ます“始発の音”のようだった。




