表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『異世界鉄道ゆる建設記 ~鉄道マニア、線路で世界をつなぐ~』  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
29/94

【E. エピローグ:走り出した夢】

夕暮れの風が吹き抜ける。

黄金の光の中、ルミナ号がゆっくりと交易都市の駅へと滑り込んだ。


まだ整備途中のホーム。

けれど、そこには人が溢れていた。

村から駆けつけた者、都市の商人、神官、子どもたち――

誰もが目を見張り、鉄の車両を見つめている。


「動いてる……鉄が……走ってる……!」

「伝承の“鉄の舟”が、現代に……!」


拍手が湧き起こる。

歓声が、ルミナ号のボイラーに反響し、まるで祝福の歌のように響く。


リリアナはデッキに立ち、風に髪をなびかせながら微笑んだ。


リリアナ「まさか……本当に走るなんて。」

悠真「線路は裏切らないですから。」


短くも確かな言葉。

悠真の手には、まだススの跡が残っていた。

それが、彼の“祈り”の形――いや、“努力”の証だった。


ルミナ号の車輪が静かに止まる。

汽笛の余韻が空へと消えていき、風の中に静寂が戻る。


そして――

視点が高く、さらに高く、空へと引いていく。


村と都市を結ぶ一本のレールが、地を走る光のように輝いていた。

それはまるで、この世界に新たな“心臓”が生まれたかのように――

トクトクと、確かに“未来”を脈打っていた。


「――希望支線、開通。」


夕陽の中、再び汽笛が遠くで鳴る。

夢が、走り出した音だった。


列車の影が、夕陽の彼方へと伸びていく。

やがて光の中に溶け、汽笛の余韻だけが風に残った。


その静寂の中――

画面下に、淡い文字が浮かぶ。


――“アカデミー・オブ・レール”編、開講。

鉄道を学び、信仰を超える者たちの学園、開校。


遠くの空で、もう一度、汽笛が鳴る。

まるで次なる旅の始発を告げるように。


「次の停車駅は――未来。」


光のレールが、まだ見ぬ大地へと伸びていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ