表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小学生男子だった僕、悪役令嬢の取り巻きに転生したのに、舞踏会で料理を食べてただけで王子様に選ばれました  作者: 奈香乃屋載叶(東都新宮)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

209/227

第209話 第二聖女22

「来ましたわね」


 数日後、神殿にある第二聖女の控え室。

 ボクは届いた封筒を目にしながら、呟いた。


「何が?」


 ロランスが訊いてくる。


「書面ですわ」


 机の上にある封の入った書類。


「読む」


 ボクが書類を手にする。


「……」


 紙に書かれている内容を読んでいく。


「南区配給に関する通達」


 タイトルに書かれている内容。


「即時停止を命ずる」


 続いて本文。

 一拍。


「理由は?」


 アデリナ様が訊いてきた。


「規定違反」


 短く。


「またそれ?」


 ロランスが呆れたように言った。


「うん」


(中身、ない)


「発行元は?」


 アデリナ様が問いかける。


「南区管理局」


 一拍。


「神殿名義ではありませんわね」


 むしろそれだったら、部屋を飛び出して抗議出来たと思う。


「うん」


(でも、近い)


「従いますの?」


 アデリナ様が対応を訊いてきた。


「どう思う?」


 ロランスも同様に。


「……止めたら」


 ボクは考えを述べていく。


「終わるよね」


「だね」


 ロランスが短く返事をする。


「形式上は」


 今度はアデリナ様が意見を述べていった。


「従うべきですわ」


 一拍。


「ですが」


 それでも否定するように付け加えているけれど。


「内容が薄い」


 冷たく書面に向かって言い放っている。


「責任主体も曖昧」


 紙をもう一度見る。


「強制力が弱いですわね」


「うん」


 ボクはただ頷いた。


「やること、同じ」


「回す」


 ボクは淡々と。


「無視?」


 ロランスが訊いてくる。


「違う」


 それを否定する。


「見る」


「え?」


「どう来るか」


 軽く目を閉じながら伝えていく。


「つまり」


「こちらが動いた場合の反応を見る」


 ボクの考えが分かったみたいで、アデリナ様が話していく。


「うん」


「次の圧を引き出す」


「うん」


 ボクは頷いていく。


「でも」


「危なくない?」


 ロランスが不安そうな眼差しでこっちを見ている。


「危ない」


「でも」


「止めたら終わり」


 一拍。


「回る方を取る」


 困っている人達がいるのだから。


「では」


「書面は保留」


 アデリナ様がはっきりと言い放つ。


「照会中として維持させて」


「時期が来たら、正式な照会を返します。回答までは現場判断を継続」


「現場は継続」


「うん」


(来た)


 息を吐きながら考えを纏める。


(でも弱い)


(次が本命)


 一歩。


「押す」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ