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小学生男子だった僕、悪役令嬢の取り巻きに転生したのに、舞踏会で料理を食べてただけで王子様に選ばれました  作者: 奈香乃屋載叶(東都新宮)


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第204話 第二聖女17

「失礼します」


 神殿へ行って、ザスキア様の執務室へ。


「来ましたか」


 まるで待っていたかのような返答だった。


「報告があります」


 アデリナ様が先に口を開いた。


「南区の配給ですが、滞りは改善しています」


 淡々と説明していく。


「一部は、ですが」


 ただそれにアデリナ様は含みを持たせるように補足していた。


「……内容を」


「配給が二系統に分かれていました」


 アデリナ様は前回も説明した内容を話した。


「表と裏です」


「裏?」


「非公式の列です」


「札による選別が行われていました」


「……続けて」


「全体に配る設計ではありません」


「最初から、選んでいます」


 沈黙。

 それでも淡々とザスキア様は聞いていた。


「だから、壊しました」


 今度はボクが説明していく。


「札を回収し、列を一本化しました」


「……その結果は?」


「遅くなった」


 簡単に結果を伝える。


「でも、止まらなかった」


 息を吸って、呼吸を整える。


「今は回っています」


 苦笑いしながら続けていく。


「遅いですが」


「……そうですか」


 一拍。


「介入は?」


「ありました」


 問いかけに対して、ボクは即答する。


「止めるように」


 一言付け加えながら。


「従いませんでした」


 沈黙が流れていく。


「理由は?」


 少しして、問いかけるザスキア様。


「止まるから」


「回ってる方が正しい」


 視線が来る。


「……その責任は?」


「取る」


 即答。


「第二聖女として」


 短い間。


「なるほど」


 ザスキア様は感心したように頷いていた。


「それで回すのですね」


 試すように。


「続けなさい」


 そしてボク達にそう命じる。


「え?」


 アデリナ様は一瞬、呆けてしまった。


「止めません」


 それを気にしないでザスキア様は言葉を続けた。


「ですが」


「結果は見ます」


 一拍。


「崩れた場合」


 淡々と言葉を。


「あなた方の判断です」


「はい」


「もう一つ」


「選別の出所は?」


「まだ」


 アデリナ様が答える。


「ですが」


「上に繋がっています」


「神殿ではありません」


 アデリナ様はまた含みを持たせた。


「少なくとも、表では」


 わずかな沈黙。


「……そこは、あなた方で辿たどりなさい」


 そんな指示を。


「介入は?」


「しません」


 ボク達に任せるというわけなんだ。

 ザスキア様は何もしない。


「見ています」


 それだけ。


「以上です」


「はい」


 ボク達は執務室を出ていったのだった。


(試験じゃない)


「最後まで」


 ザスキア様は出ていく前にそう言葉を言い放って。

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