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小学生男子だった僕、悪役令嬢の取り巻きに転生したのに、舞踏会で料理を食べてただけで王子様に選ばれました  作者: 奈香乃屋載叶(東都新宮)


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第199話 第二聖女12

「壊すって、どういう意味ですの?」


 アデリナ様が問いかけた。


「条件を消す」


 ボクが答える。


「条件……札ですの?」


 心当たりを呟くアデリナ様。


「うん」


 一拍。


「それ、意味をなくす」


 ボク達は再び配給所の列へと向かっていく。


「全員、出して」


 列に向かって、ボクは宣言する。


「札、持っている人」


 ざわつきが列から広がっていく。


「え?」


「なんで?」


 困惑した表情を見せる人達。


「いいから」


 短く伝える。

 数人が札を出す。


「これで?」


「うん」


 ボクはそれを見て頷く。

 札を受け取っていく。


「全部、ここ」


 札を一カ所に集めていく。


「これ、同じ?」


 隣の人にも。


「……違う」


 小さく答える。


「じゃあ」


 一歩。


「関係ないね」


 差し出した人達の札を受け取り終わると、ボクは列に並んでいる人達に向かって宣言を。


「今日から」


 息を軽く吸った。


「順番で配る」


 その言葉を発したら、役人が出てきた。


「何を勝手にーー!」


 するとアデリナ様も出てくる。


「第二聖女」


 落ち着きながら。


「現場判断ですわ」


 静かに役人を諫めていた。


「並び直して」


 ボクが指示をする。


「最初から」


 役人が怒りの声で。


「そんなことしたらーー」


「できる」


 それに対して、ボクは被せた。


「やる」


 人が動いていく。

 混乱が起こっている。

 でも、ちゃんと動いていた。


(崩れる)


 選別が。


「やめろ!」


 役人が強く出る。

 さっきより強い。


(違う)


 温度が。


「なんで?」


 ボクがきょとんとしながら問いかけた。


「困るの?」


 それと共に役人が、言葉に詰まった。

 止めに入ろうとしながらだけど。

 徐々に列が整っていく。

 札は関係なくて。


「……遅い」


「流れていない」


 でも、誰かが呟いた。

 供給が追いついていない。

 今まで”選んでいた”から。


(無理になる)


 全体に配ると。

 今までは回っていた。


「見て」


 ボクが呟いた。


「全員にやると、足りない」


「だから?」


 アデリナ様が問いかける。


「選んでた」


 ため息を吐く。


「最初から」


 だからこそ、札を使っていた。


「どうしますの?」


 再び問いかけた。


「増やす」


 一言。


「物資を?」


「違う」


 ボクは否定した。


「流れ」


 アデリナ様に伝える。


「商人街、動かす」


 淡々と。


「孤児院を繋ぐ」


 ボクの考えを。


「ここ、混ぜる」


 アデリナ様は静かに聞いていた。


「全部、繋げる」


 するとアデリナ様は笑った。


「……なるほど」


 頷きながら返事を。


「壊して」


 考えを巡らせる。


「作り直すのですわね」


「うん」

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