また休みの日が何処かにお出かけになりました
朝の7時に俺は起きた。
休みなのになんでこんなに早く起きたかと言うと、昨日部屋に戻った時に悟ったのだ。
休みにギルドにいるのが悪い・・・・と!!
だから早起きをして、【オーテック】に乗りツーリングに行けばいいんだ!・・・・・・と!!
「さてと何処に行こうかな?サルティア山の頂上に行ってみるか?それともランテナに行って海を見ながら飲むか?迷うな」
考えながらも気配を消し階段を降りて・・・・・げ!!
「久しぶりねルクス」
挨拶をしていたのは軍に居た時の顔なじみ、エレニア・クリムトが腕を組んでいた。
「久しぶりだけど、なんでお前さんが此処に居るんだ?」
なんかすごく嫌な予感がするんだけど!!
「あんたを迎えに来たのよ、はた迷惑な事に」
「・・・・・は?なんで?俺はもう軍とは関係ないんだぞ?」
もう軍に呼ばれるような間柄じゃないはずだろうに!!
「あたしも暇じゃないのに、あんたのせいで此処に行ってあんたを連れてくるように命令されたのよ!」
勘弁してくれよ!このままだと休みが確実になくなるじゃねえか!!
「中佐を使いッ走りに使うなんて軍は何考えてんだよ!しかも俺はもう善良な市民なんだぞ?」
俺が何をしたって言うんだよ!
「一つの組織に裏のトップ2人が出入りした・・・・軍に居たあんたはどう見る?」
「そりゃ怪しいを通り越して真っ黒・・・・・・・真っ黒?」
やっべえ!!そりゃ軍も動く案件になりかねないじゃねえか!!
「リリーさん!!どうしよう!!」
俺達のやり取りを離れた場所で見ていたリリーさんに助けを求める!助けて!!
ため息をつきながら両手に何かを持ち俺達の所に歩いてきた。
「クリムト大尉マスターを連れて行くとき、これを持って行ってください」
「大尉?おお!出世したじゃないか!おめでとう!」
俺の言葉を聞いて顔をしかめ、ため息をつく・・・・態度が悪いぞエレニア!!
「あんたがそれを言うと嫌味に聞こえるわよ『准将』」
「・・・・あれはおまけだ気にするな」
確かに軍を止める前に俺は准将になった・・・が!それは正当に認められたものじゃないからな。
「ふん・・・・・で?リリー?それは何?」
「ライアンの時と、シルビアの来た時を納めた【メッセージスフィア】です、それとギルドの帳簿もっ持って行ってください、これで疑いは晴れると思います」
リリーさんさすが!!これで俺達の無罪は証明された・・・・・・と?ん?『マスターを連れて行くとき』?・・・・・もう連れて行かれるのは決まり・・・・・なのかな?
「なぁ・・・・俺が行かなきゃだめ?」
「「ダメです!!」」
・・・・・・・この瞬間俺の休日一日が消えたのだった。
「ちなみに逃げたりしたら・・・・・」
ニレニアが腕を組み胸を張ってニヤリとする。
「私の第三小隊が表で待ち構えてるわよ?」
ですよねー!ニレニアはかなり優秀な将校だったんだよなー、流石に抜けは無いか。
「わかったよいくよ、行けばいいんだろ?」
二人が頷くのを見てため息をついてカウンターに座る。
「でもその前に、テリスなんか飲み物とサンドイッチをくれ」
こちとら起きたばかりなんだ、何か腹に入れさせてくれ。
「丁度いいわ、私にも頂戴、誰かさんのせいで朝ご飯食べれなかったのよ」
「すまんが俺を睨みながら言わないでくれる?俺小心者なんだぜ?」
「ふん!」と言った後そっぽを向くニレニアは何もも言わなくなった、嫌われたものだなぁ・・・・・
まあ仕方ないか・・・・軍を止める前にニレニアに絶交宣言されたしなぁ・・・・
俺が軍に居た頃、ハウリード同盟軍特殊戦闘部隊、第二小隊の隊長をやっていた。
ミッションでテロリスト集団の拠点四ケ所同時攻撃作戦があり俺達もそれに駆り出され、俺達は情報ギルドを模した拠点の襲撃をした。
監視官として、ある将校の部下が参加し襲撃・・・・だがそこは何の関係もないただのギルドだった。
だがそれが分かったのは俺たちが制圧して、その監視官が暴走してギルド員をすべて殺害した後だった。
表向きは間違えた情報によるミス・・・・・・という事になった。
だが俺は納得がいかず、テリスに調べてもらった・・・・・結果、このギルドがある政治家のスキャンダルを知り、その知られた政治家が、軍の将校に頼んでギルドを潰した・・・所謂汚職って奴だ。
軍を個人が、個人の感情によって動かした・・・・しかも関係ない民衆を巻き込んで・・・・俺はそれが許せなかった。
だから俺は汚職でその作戦をを行った将校の所に赴き、仲間になったと思わせ、2年かけて色々調べた。
その時に同僚達から白い目で見られ、ニレニアから絶交宣言されたのだ。
「うむ・・・・・懐かしいなぁ」
そして証拠とそのつながりを調べ終わり軍の最上部の狸おやじと握りつぶされないように様々な情報ギルドに情報を流した。
結果、軍の膿を取るために徹底的に調べ、罪の重い者は死刑、軽くて刑務所行きとなり、政治家側は世間から袋たたきとなった。
そして俺は一時期でも下に居たという事の責任を取り、軍を辞めた。
まあもともと軍を辞めたかったから渡りに船!った感じだったけどね!
「うむ・・・・・懐かしい」
「さっきから何よ!言いたいことがあるなら言いなさいよ!」
「ニレニアが美人だなってことだよ」
取り敢えず誤魔化せ!
「・・・・ふん!」
真っ赤の顔でそっぽを向いたニレニアをみてるとからかいたくなるよね。
【読者の皆様へお願い】
作品を読んで『面白かった』や『更新がんばってるな』と思われた方は下にある【☆☆☆☆☆】からポイントを入れて応援して頂けると嬉しいです。
とても励みになりますので、よろしくお願いします。




