楽しみにしていたんです
「テリス!リリーさんはどこだ!!」
ギルドに戻って最初に視界に入ったテリスのリリーさんがどこにいるかを訪ねる。
「お帰りなさいマスター、ライアンはどうしたんですか?」
グラスにウイスキーを注ぎ俺の方にグラスを押し出してきたので受け取りながら答える。
「疲れたから寝てるよあのおっさん」
「・・・・・・流石ですねマスタ―」
驚いた後頷く。
「で?リリーさんは?」
「二階にいますよ」
よし!戦いはこれからだ!!気付がわりにもう一杯ウイスキーを飲んで二階に上がる。
「リリーさん!話がある!」
「すいませんが今日の事は運がなかったという事で、明日から四連休にはできません」
部屋に入った途端、言われた言葉に崩れ落ちる俺。
・・・・・・・いきなり言葉のカウンターが来るとは思わなかった!!
「何でさ!!」
「マスターに頼む仕事が三日後からの護衛依頼だからです、誰に行ってもらうか悩んでいた所、お帰りになったのです、運が良かったですわ」
俺にとっては運が無かったよね?今日の事も含め俺って運が悪いのか?俺日頃の行いそんなに悪くないはずだけど?泣きたくなったよ!
「じゃあ護衛が終わったら連休にしてくれ!」
しばらく考え込んだリリーさんが視線をそらしながら答える。
「考えておきます」
「なんで視線を逸らすのさ?ねえ?リリーさん?」
「気のせいですわ、マスタ―これから何の無いのでのんびりして下さいな」
くそっこうなればやけ食い、やけ酒だ!!
「リリーさん、リーブはどこだ?奴に用事があるんだが」
首をこてっと傾げた後に俺の心をへし折る呪文をリリーさんが紡いだ。
「彼ならば次の仕事で一週間出かけましたよ?」
リィィィィィィィィィィブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!お前何してくれてんの!高級料理店の食い放題はどうした!飲み放題もどうした!!俺の楽しみを返せよ!!!
リリーさんの言葉に崩れ落ちる俺・・・なんかこの頃こんなんばっかだ俺何も悪い事してないのに何でこうなるんだ!
「もういいや」
立ち上がり三階の自室に戻り、風呂に入った後ビールを飲んで寝た。
「・・・ター・・・・マスター・・・マスター起きてください!お客様がいらしています」
リリーさんの声に起こされ時計を見てみると10時だった。
・・・・・・・なにこのデジャヴ・・・・・嫌な予感しかしないんだけど・・・・・
「起きたよ・・・・で?お客って誰?」
「・・・・・・シルビア・マーカスです」
「・・・・・・おやすみ」
掛け布団を頭から被りもうひと眠りしよう・・・・・!
「二度寝しないでください!!」
ちっ!何だよこれ!昨日と同じ様な展開じゃねぇか!まさかシルビアまで戦いを挑みに来たのかよ!!
「分かったよ、支度をしたら降りる」
「お願いします」
身支度をして一階に降りるとシルビアがカクテルを飲んで待っていた。
「おはようございますルクスさん」
「何であんたが此処に来る?あんたとは親しくなかったはずだが?」
カクテルを飲んだ後、にこりと笑った後に真顔になり頭を下げる。
「ライアンの事ですわ、まさか彼が押しかけるとは思いませんでした、これは私の落ち度ですわ」
「そうだな、あんたのせいで俺の休日が一日潰れたぞ?なんてことをしてくれるんだ」
「は?休日?模擬戦の文句ではなく?」
「え?」
「は?」
しばらく見つめ合い噛み合ってないようなので俺が文句を言う。
「あいつが来たせいで、休日が潰れたんだよ」
「模擬戦は?」
「したけど、あのおっさん途中でつかれて寝ちまったからな、だがあいつの相手をしたら休みが潰れた、分かる?本当は四連休だったんだよ、それが三連休になっちまったんだよ!!」
「本当にごめんなさい」
俺の魂のこもった訴えを聞いて深々と頭を下げるシルビア。
「ライアンが昔あなたと会った時、かなり気に入ってたのを思い出して、話したのよ」
「はた迷惑な」
「ごめんなさい、彼があんな行動を起こすとは思わなかったわ、だからお詫びと言っては何だけどランチをご馳走するわ」
ふん!そんな事で詫びになるとでも思っているのか!
「【ユニオン】を押さえているわ」
「行こう!」
【ユニオン】・・・・商業都市フィールの中でも最高級料理店で半年先まで予約が取れないと言われる店だ。
そこでランチ?行くしかないだろう!
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