表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/27

生贄なんて嫌です

「ただいまー」


ホームに帰って来てすぐにカウンターに座り一息。


「テリス、おすすめを」


「お帰りなさいマスタ―、リリーさんに報告はいいんですか?」


出されたウイスキーをあおりながら一息つき、グラスをテリスの方に押し出した後に答える。


「長期の遠征だっったんだこれくらいいいだろう、リリーさんもそこまで鬼じゃないだろうさ」


「・・・・・・・だそうです」


テリスの言葉にハッとなり後ろをいそいで振り向くと笑顔のリリーさんがいた。


「はい私もそこまで鬼じゃないのですが、報告はしてもらいたいですね」


ニコニコしながら話しかけてくるリリーさんを見ながら冷や汗が止まらない!!


「リリーしゃん・・・・リリーさん今帰った、それとテリス、サルティア山にワイバーンが出たぞ?情報は正確にしろ」


「マスター、今更真面目顔で言ってもあまり意味はありませんよ?それと情報の件に関してはすいませんでした、情報は更新しておきます」


テリスが呆れたように言った後にメモをしていた。


「リリーさんこれね」


依頼達成書をリリーさんに渡したのち気合を入れる、これからが戦いだ!!


「リリーさん思っていたよりご長期間の護衛だったんだ」


「そうですね」


「だから・・・・一週間休みをくれ!!」


「・・・・・四日ですね」


「もう一声!」


「・・・・・四日ですね」


「変わってないじゃん!」


ため息をつきながらリリーさんが言い聞かされるような感じで語りかけてくる。


「いいですかマスター、うちは15人しかいないんです、入ってくる仕事があるのにやる人がいない・・・という状況はサブマスとしては看破できないのです・・・・・・わかりますね?」


最後の『わかりますね?』の所がやけに強調されているし、リリーさんからの威圧感が半端ない。


「わかりました・・・四日でいいです」


折れたよ・・・・俺が・・・・・・・・希望と共に心も折れたよ!!


「ありがとうございますマスター、判ってくれて嬉しいですわ、では明日から四日間、ゆっくりとしてください、四日後に仕事を入れておきます」


入れなくていいよ!なんて言えるわけもなく愛想笑いをしつつウイスキーを胃に流し込んだ。

暫く飲んでから自室に上がり風呂に入った後、ベッドにダイブする。


「四連休なんだから明日は思う存分寝てやる!」


酒もいい感じに回って来たし気持ちよく寝れるな!いざ夢の世界に!




「・・・ター・・・・マスター・・・マスター起きてください!お客様がいらしています」


リリーさんの声に起こされ時計を見てみるとまだ朝の八時だった。


「おいおい・・・・・・ちっとも休日って感じじゃないぞ?」


ため息をつきながら声を掛ける。


「起きたよ、客って誰だ?」


「・・・・・・ライアン・バーンズですわ」


「・・・・・・・・・え?これ・・・・夢か・・・・・・」


「二度寝しないでください!一階にライアン・バーンズが来てます急いで降りてきてください」


リリーさんが急ぐように言った後に走って行く音が聞こえた。

そりゃあ慌てるよなぁ・・・・・・ライアン・バーンズってのはシルビア・マーカス同様に、裏の組織のトップ3の一つ、【デッド】のトップでこの大陸一の剣豪でもある。

昔一度だけあったことがあるんだが、かなりぶっ飛んだおっちゃんだった!!


「仕方ねぇ・・・・降りるか」


一階のバーに行くと、ひろっとした男がカウンターでウイスキーを飲みながら待っていた。

その男は俺に気が付いたようで持っているグラスを掲げてニヤリと笑う。


「久しぶりだな」


「なんでわざわざあんたが此処に来る?」


ウイスキーを煽ってグラスをテリスの方におしてお替わりを要求した後こっちを見た。

俺はその隣に座りながらテリスにウイスキーを頼む。


「シルビーに聞いたのだお前の事をな」


「あんたとの付き合いは無かったはずだが?」


「つれないなぁ・・・前に会った時熱く語り合ったじゃないか」


確かこのおっちゃんと会ったのは5年前、辺境にある軍の実験施設でだ。

当時その施設では魔導エンジンの実験とそれを積んだ船、実験機の試運転などをしていたのだがそれを当時の【デッド】が目を付け、奪うために施設を襲撃したのだ。

その時俺の部隊が近くの町にいて救援要請をうけ、乗り込んだ時にライアンと対峙し暫く剣で打ち合ったのだ。


「あれを熱く語り合ったとは言わんだろうよ、で?」


「このギルドに、いやお前に依頼をしたい」


「犯罪事はお断りだ」



「犯罪事じゃないさ、依頼は今日一日俺の剣の相手をする事だ、前にやり合った時に決着が付かなかったからな」


はぁ?今日一日おっちゃんと剣の相手?冗談じゃない!俺は四連休の最中なんだぞ!!


「悪いが・・「受けましょう」・・・ん?」


リリーさんがいつの間にか後ろに立っており返事をしたのだ。


「リリーさん!何言ってんだよ!」


俺ににこりと笑った後ライアンに向かい真顔で尋ねる。


「断った場合は?」


「ここで暴れてもいいかもな、そうすれば嫌でも剣を抜くだろう?」


「だそうですマスター」


・・・・・あれ?これってもしかして生贄にされた?




【読者の皆様へお願い】





作品を読んで『面白かった』や『更新がんばってるな』と思われた方は下にある【☆☆☆☆☆】からポイントを入れて応援して頂けると嬉しいです。





とても励みになりますので、よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ