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仕事熱心なんですか?

この一週間で分かったことは二つ、まず一つ目、ロゼリエさんには料理をさせてはだめだ。

初日に焦がした料理を見てたまたまだと思っていたら、次の日も焦がしていた、しかも日を追うごとに焦げがひどくなっていき昨日なんか、真っ黒だった・・・・・どうしたらああなるのか不思議だ。

二つ目、リーブのせいでさぼれない!!あんのバカ真面目者のせいでさぼれない!!

のんびり寝ようとするとたたき起こされ、見張り中に寝ようとするとなぜか奴が起きてきて眠れない。

そんな感じで一週間移動してサルティア山に着いた。


「さてリーブ、ここからお前が先頭に立て」


「はっ!ではまず我々は山を登りながら獣道と足跡を探します、ここで注意して欲しいのが、なるべく話、物音を立てないの二つを心がけてください、物音で逃げる獣と寄ってくる魔物がいますから」


うむ!基本だな!だからこそ大事なのだ、余計な戦闘とかめんどくさいだけだからな!


「では出発します」


リーブを先頭に木々が多い方に向い登り始めてしばらくしてリーブが止まり屈みこむ。


「・・・・・四足歩行の足跡です」


指さした所を見ると確かに足跡らしきものがあるけど四足歩行かどうかまではワカラナイ!


「比較的新しいですね・・・もう少し進みます」


また進みだしてしばらくしてから止まり屈む。


「・・・・マスター、ゴブリンが近くにいるかもしれません、戦闘準備を」


地面を見ると俺でもわかる足跡が見えたので【アイテムボックス】から【黒天】を取り出しておく。

何も出てきてほしくねぇ!って思ったのがいけなかったのか、ゴブリンが茂みから三匹出て来たので、踏み込んで切り伏せる。


「え?」


ロゼリエさんには出て来たと同時に血を噴き出して倒れるように見えたらしく驚いたようにゴブリンを見つめる。


「先に進みます」


それを当たり前のように見、リーブがまた進みだす。

リーブよ少しは褒めてもいいんだぞ?もしくはロゼリエさんのように驚いてくれてもいい!!


「ロゼリエさん離れないように」


俺は固まっているロゼリエさんの手を掴み歩き出した、役得だぜ!!

しばらく進むと獣道を見つけてそこを丹念に調べ始めるリーブを見ていると、不意に俺達を覆うように影が出来た。


「ん?」


上を見てみるとワイバーンが上空でこっちを見ていた・・・・・・・あれ?テリスの情報にワイバーンは居なかったはずだよな?

そう思ってたらワイバーンが俺達を餌認定したようで、勢いをつけて下降してくるので俺も仕方なしに迎え撃つ事にした。


「リーブ足場ぁ!」


「【アースウォール】」


階段状に盛り上がっていく足場を頼りに思いっ切り力を籠めジャンプして、向かってくるワイバーンと同じ高さまで飛び、すれ違いざまに首を落とす。


「すげえなこの剣・・・・首を落とした手ごたえが全くなかった」


ワイバーンの死体と共に落ちていくが途中で死体を【アイテムボックス】に入れてリーブの作った足場に着地!うむ!100点満点!!

そんな自己評価をしていたらロゼリエさんが俺に向かって走ってきた、もしかして俺の活躍を見て惚れたとか?


「さっきのワイバーンを出して見せてください!」


襟首を掴まれがっくんがっくんしながら叫ばれた・・・・どうやら惚れてないみたい・・・・寂しいです!


「今まで生きていたワイバーンなんてめったに見れる物ではないんです!」


気持ち悪くなって来たからそろそろ揺らすのやめてくれないかな?


「わかったから手を放してくれ」


「あっ・・・ごめんんさい私ったら」


顔を赤くしながらもじもじしてるが、視線はワイバーンの死体に向かってる、餌を前にお預けを言われた犬みたいだ・・・・・怖いから言えないけどね。

それからワイバーンをじっくり観察して満足したのかうっとりした表情で一言。


「満足ぅ」


この人・・・実は危ない人なんじゃ・・・・今ちょっと怖かった。

でもとりあえずはワイバーンだ出た以上は安全確保が最優先だ。


「リーブ平地を探せ、そこにテントを張るぞ」


「まだ早いのでは?」


「俺の知ってる情報にはワイバーンは居なかった、明るいうちにしっかりと準備をしておきたい」


「了解であります」


30分もしないうちに平地を見つけてテントを張り、ついでに簡単な料理を作り・・・・


「ロゼリエさんの分も作るから、ロゼリエさんはのんびりしていて」


お願いだから料理はしないで!!


「わかりました」


渋々と言った感じで何かのノートを取り出し、すごい勢いで書いている・・・・・・近いちゃだめだ。

眼が血走っていて怖いよ、口がにやけてるんだよ!全体を見ると『怖い』しかでねぇ!!


この人は仕事熱心な人・・・・・なんだよね?趣味じゃないんだよね?




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